栃木県障害者芸術展「Viewing展2025」が2月1日から、栃木県総合文化センター(宇?宮市本町)第4ギャラリーで開催される。(宇都宮経済新聞)
前回の様子2
同展は、主に栃木県で暮らす障害のある人から作品を公募し、選考委員会で選定した作品を展示する芸術展。今回は県内外から選ばれた258点の多彩で豊かで自由な表現作品を並べる。
2016(平成28)年から栃木県庁15階展望ロビーを会場に開催してきたことから「Viewing 展」と名付けられた同展は2020年から、「もうひとつの美術館」(那珂川町)や栃木県総合文化センターを会場とし、今回で10回目の節目を迎える。
同展を手がける「とちぎアートサポートセンターTAM(タム)」は、厚生労働省の障害者芸術文化活動に関する支援センターとして、「もうひとつの美術館」内に2017(平成27)年に開設。「芸術文化活動をしているが、これからどのようにサポートしたらいいのか分からない」「興味はあるが、どう始めたらいいのかわからない」などの課題、悩みを共有し、支え合い、社会へとつなげていく場所として活動を行っている。
「もうひとつの美術館」が、アール・ブリュットやアウトサイダー・アートを専門に収集・展示する日本初の美術館であることから、とちぎアートサポートセンターTAMのは北関東では最も早い2017年から活動を行っており、県外からの応募も少なくないという。
今回の選考委員で、宇都宮大学共同教育学部教授、認定NPO法人「もうひとつの美術館」理事の梶原良成さんは「10回目を迎え年々充実してきている多彩な表現をぜひ見てほしい。まずは障害者の芸術活動自体を知ってもらい、彼らの生活の視点や、日常、どんな風に作品を制作しているかというところに着目して見てほしい」と話す。
「Viewing展で『こんな表現見たことない』『何かドキドキする』作品に出合えるのが魅力。作家のみならず、作家の家族や福祉事業所で創作活動をサポートする人たちが参加して開催することで発信の仕方を学ぶ機会にもつながる参加型の展覧会でもあるので、そこにも注目してほしい」とも。
開催時間は10時~16時。観覧無料。2月6日まで。