墨田区と学校法人「立志舎」専門学校日本動物21(墨田区錦糸1)が11月12日、「災害時における愛玩動物および飼い主の支援活動に関する協定」を締結した。(すみだ経済新聞)
連携協定は、災害発生時にペットと飼い主が安心して共に避難生活を送ることができる体制を構築するもので、23区初となる試み。
締結式は同校で行われ、山本亨墨田区長や立志舎の塚原一功理事長が出席。協定書の取り交わしと記念撮影が行われたほか、実際に同伴避難場所として利用される予定の実習室や学生の普段の学習風景も視察した。
一般的に災害時の避難所では衛生面やアレルギーの問題があり、ペットと飼い主が一緒に生活する「同伴避難」が難しいとされ、飼い主とペットは別々に避難する「同行避難」が行われることが多い。
同協定では、同校の実習室やフリースペースを活用することで、衛生や安全に配慮しつつ、ペットと飼い主が同伴避難できるよう支援する。
協定には、同校が区内指定避難所や避難先に対して、ケージやペットフード、獣医療器具などの物資を提供することも盛り込まれおり、「ペットと飼い主が安心して避難生活を送れる環境を整え、ペットを大切な家族の一員として支える」災害対策強化を図る。
今回の協定について、山本区長は「ペットと飼い主の同伴避難が実現できるのはありがたいこと。ペットと共に避難所で過ごせることで避難者の安心感も高まる。今後も地域や事業者と協力し、防災対策を一層推進していければ」と期待を寄せる。