絵画造形教室「なりるstudio」が9月12日、旧長南小学校の校舎を活用した地域のIT交流施設「長南集学校」(長南町長南)で開講する。(外房経済新聞)
廃校活用の取り組みが進む「長南集学校」の空き教室で開かれた体験会の様子
「なりるstudio」主宰の中田有華さんは4年前に同町に移住。中田さんは武蔵野美術大学卒業後、絵を描きながら絵画造形教室を神奈川県内で主宰していた。移住後、男児を出産。絵を描きながら子育てをしていたが、もう一度教室を開きたいという思いが募り、長南集学校の空き教室で教室を開講することを決めた。
8月下旬に4日間にわたり体験会も開いた。3歳~50代の幅広い世代の延べ20人が参加。ペインティングナイフとアクリル絵の具を使った絵画体験、洗濯のりとホウ砂(しゃ)を使ったスライム作り、マーブリング体験を行った。
町内から参加した女性は「何でもやっていい場所は限られているので、この場は自由が守られていると感じた。廃校活用の空き教室の中で、窓の外からの風も気持ちよく、童心に戻れた」と話していた。
中田さんは「作品を完成させるよりも『感じる』ことが大切。このスタジオは子どもから大人まで、好きなことを見つけるためのスタジオ。創作行為によって一生関わっていく自分の特性を知ってもらえたら」と話す。
教室は隔週の木曜・土曜の月2回、同校で開講する。月1回からの参加も可。絵画(デッサン、水彩、アクリル、油彩)、工作など自分の好きな表現方法で利用できる。対象は3歳児から大人まで。月謝は3歳~中学生=6,000円、高校生以上=8,000円。入会金あり(3歳~中学生=3000円、高校生以上=4000円)