夕日を見ながらバリ島の魅力に触れるイベント「江の島バリSUNSET(サンセット)2024~輝きまとう江の島~」が9月7日・8日、江の島のサムエル・コッキング苑内「江の島シーキャンドルイベントステージ」で開催された。(湘南経済新聞)
江の島バリ・サンセットのステージに上がる鈴木市長とヘリ大使ら
2006(平成18)年に始まった同イベント。江の島とバリ島の地形が似ていることや、バリ島の供物であるヤシの木が江の島にも生えていること、江の島の「弁財天」とインドネシアの「サラスワティ」が元々同一の芸能の女神であることなどを縁に、これまでに17回開催している。
7日は、鈴木恒夫藤沢市長、中山良平副市長のほか、駐日インドネシア共和国ヘリ・アフマディ特命全権大使とヌニン・アフマディ大使夫人も来場。ヘリ大使は「インドネシアと日本の関係は経済・外交だけでなく、人と人の友好関係をより深くすることが重要」と話した。
両日とも天候に恵まれた今年は、バリ舞踊、ジャワ島の歌、バリガムラン生演奏など、バリ舞踊と舞踊にまつわる芸能がイベントステージで披露された。
7日には一般を対象にバリ舞踊の体験機会も用意。バリ舞踊未経験者がバリ舞踊衣装を身に着け、芝生のステージの上で、素足で踊るなどした。集まったのは藤沢市民を中心にした小学生~77歳の女性34人で、滋賀県からの参加者もいた。初めての人も経験者も一緒に踊り、バリ舞踊の魅力を共有。両日行われたガムラン体験には合わせて44人が参加した。
ステージでは、宮廷舞踊を継承するバリ島・プリアタン村のアナック・アグン・グデ・イスワラ・マンデラさんによる創作舞踊「ナガ・ラジャ」も披露。マンデラさんは「バリ島に伝わる賢者と女神による竜を育てる物語を題材にした踊り。今年は辰(たつ)年であり、さらに江島神社の龍神伝説にインスピレーションを受け創作した作品。どうしても江の島で踊りたかった」と話す。
両日共、会の最後には江ノ電グッズやガルーダグッズのほか、ガルーダ・インドネシア航空の直行便で行く「成田−デンパサール往復航空券」が当たる抽選会も行われ、会場は盛り上がりを見せた。