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東伊豆・細野高原で「秋のすすき鑑賞会」 飲食店屋台や音楽イベントも

  • 2024年11月15日
  • みんなの経済新聞ネットワーク

 さまざまなドラマやミュージックビデオのロケ地にもなっている「細野高原」(東伊豆町稲取)で現在、伊豆の海を背にした広大なススキ野原を一望できる「秋のすすき鑑賞会」が開かれている。(伊豆下田経済新聞)

 三筋山山頂からの眺望(関連画像7枚)

 細野高原は伊豆急行線「伊豆稲取駅」から車で15分ほどの場所に位置し、総面積125ヘクタール(東京ドーム26個分)を誇る広大な草原。箱根仙石原のススキ野の7倍の広さを持ち、古くはかやぶき屋根の材料を取るかや場として利用されてきた。現在も2月に山焼きを行い、草原を管理している。例年10月に開催する同イベントだが、今年は2月の山焼きでの延焼を防ぐ「防火帯焼き」を早めた影響で、11月の開催となった。

 来場者は入山受付所から200メートルほど進んだ地点からススキ野原を鑑賞でき、さらに奥には3つの散策ルートを用意。最も長いルートは標高821メートルの三筋山山頂を目指すコースで、全長約7.5キロ、標高差400メートルを約3時間かけて巡る。散策ルート各所にはススキの群生地があり、フォトビューポイントを案内する看板も設置している。

 入山受付所近くのイベント広場では、さまざまな催しを行う。11月9日には民族楽器を踊りを交えて演奏する「アルプス音楽団」によるコンサートが開かれ、草原の上で「エーデルワイス」や「アルプスの少女ハイジ」のテーマソングが演奏された。クーグロッケンの体験演奏に参加した観客からは「景色が良い中、音楽で一つになれる素晴らしい時間を過ごせた」などの感想が聞かれた。

 イベント広場には地元の飲食店やキッチンカーも並ぶ。「すみんこカフェ」の手作りベーグル(400円)や、「御殿場高原ワイン東伊豆醸造所」のスキャッチャータ(ブドウとフォカッチャを使ったイタリアの郷土菓子、400円)、東伊豆町地域おこし協力隊の熊谷宏之さんによる「細野のくろもじ茶」(300円)などを販売する。キッチンカーを出店する御殿場高原ワイン東伊豆醸造所の安藤馨子さんは「昨年は10月の暑い時期だったが、今年はススキの見頃に開催されてうれしい」と話す。

 東伊豆町観光協会の前田陽司さんは「今年は飲食出店者を一般からも広く募った。ススキ鑑賞と共に食事も楽しんでもらえたら」と話す。さらに「観光協会だけでなく、東伊豆町役場や商工会など地域全体で協力してイベントを継続させたい。多くの人に訪れてもらい、町の活性化につなげていきたい」と意欲を見せる。

 入山料金は大人1,000円(町内買い物券400円分付き)、小学生以下無料。受付時間は10時~16時。期間中の土曜・日曜・祝日には伊豆稲取駅前から臨時バスを運行。平日は9時30分から15時まで30分間隔で、伊豆稲取駅前からシャトルバスを試験運行する。12月1日まで。

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