寺を舞台にしたコンサート「精霊報恩演奏会」が9月21日、帰一寺(松崎町船田)本堂で開かれる。(伊豆下田経済新聞)
前回の「精霊報恩演奏会」の様子
1301年創建とされる臨済宗長建寺派の同寺では、寺に足を運ぶ機会を増やしてもらおうと、7~8年ほど前から檀家向けのワークショップや外階段での演奏会などを開いてきた。同演奏会は毎年お彼岸の前日に開いているもので、「先祖と一緒に音楽を聴くことで、日頃の生活の豊かさに対する感謝の気持ちを確認してほしい。自分は一人ではないということを再度認識できる場にしてほしい」という思いを込めているという。
昨年に引き続き、横浜出身で2014(平成27)年に松崎町に移住して、農業や民泊運営にも取り組むシンガー・ソングライターの前川朋子さんを中心としたバンドが演奏を披露する。ステージ周辺ではナイトマーケットとして、Soluna(河津町見高)による草木染めワークショップや、南伊豆エリアを中心に営業する移動パン店「パンダモンデ」のブースなどが出店する。
同寺の田中道源さんは「ここの寺でその日にやることに意味がある。家を担っている人や喪主を務めるような大人の気持ちが大事なので、そういう人にも参加してほしい」と思いを話す。
演奏会は18時~20時。ナイトマーケットは17時スタート。入場無料。