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下田達磨大師で子育てイベント「お寺であそぼう」 木魚や鐘を鳴らす体験も

  • 2024年9月13日
  • みんなの経済新聞ネットワーク

 約400年の歴史を持ち「下田達磨(だるま)大師」としても親しまれている向陽寺(下田市宇土金)で9月8日、子ども向けイベント「お寺であそぼう」が開催された。(伊豆下田経済新聞)

 大きな木魚をたたく男児(関連画像9枚)

 主催は、下田を中心に活動する子育てサークル「下田baby & kids(ベビーアンドキッズ)」。SNSで子育てについての情報を発信したり、親子で楽しめるイベントを企画したりしている同サークル。定期的に公園で子ども向けのイベントを開いていたが、今夏は酷暑のためイベント中止を余儀なくされていた。そうした中、向陽寺の副住職夫婦から「涼しい本堂を使っては」との申し出があり、子育てサークルと寺のコラボイベントが開かれることになった。

 イベントには0歳~8歳の24人の子どもと、その保護者が参加。子どもたちは本堂の畳敷きの大広間を楽しそうに駆け回ったり、おもちゃを出して遊んだりした。同サークル代表の田中芽以さんは「あえてマットなどは敷かず、畳の感触を楽しんでもらおうと思った」と話す。

 開講式では同寺院の副住職、勝田光一さんがお経を読み、その後に絵本などで子どもたちにもなじみ深い「だるまさん」についての話をした。「『だるまさん』こと達磨大師は、もともとはインドの王子だった」という話には、保護者たちからも驚きの声が上がった。だるまさんをモチーフとした絵本を2冊読んだ後は、子どもたちとスタッフによる「だるまさんがころんだ」が行われた。小さい子どもも遊べるように、アレンジを加え、子どもたちは広い本堂を思い切り駆け回った。

 子どもたちは他にも、大きな木魚や太鼓などの仏具を鳴らしたり、鐘つき堂の鐘を突いてみたりするなど、普段できない寺ならではのさまざまな体験をした。

 イベントに参加した母親は「寺の鐘など触らせてもらう機会はなかなかなく、子どもも喜んでいた。来て良かった」と話していた。勝田さんは「寺は敷居が高いものではない。いつでも気軽に来てもらいたい」と呼びかける。

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