アルバルク東京(A東京)のザック・バランスキー選手らが9月5日、迫るBリーグ2024-25シーズン開幕に向けて長谷部健渋谷区長らを表敬訪問した。(シブヤ経済新聞)
サイン入りのユニホームを手渡した
9季目を迎えるBリーグ。A東京は10月5日にメインのホームアリーナである国立代々木競技場第一体育館(渋谷区神南2)で開幕戦を予定している。会場を調整中の試合もあるが、現在ホーム30試合中、同体育館では9試合、同競技場第二体育館(同)では2試合を戦うことが決まっている。
オフシーズン期間中には、区内の祭りへの参加や小学校の放課後クラブへの訪問などに取り組んだ。今後も、区民を招待する「渋谷区DAY」、コミュニティーコインアプリ「まちのコイン(コイン名=ハチポ)」を利用した地域活動やリサイクルボックスの設置なども予定している。
来季から江東区にホームタウンを移すことが決まっているが、クラブを運営するトヨタアルバルク東京の林邦彦社長は「東京(全体)が活動拠点になっている。引き続き長くお付き合いさせていただければ」と話しつつ、「開幕当初からお世話になっているので、今シーズン優勝して、代々木第一で大きな成果を出したいと思っている」と意気込んだ。長谷部区長は「中学校で(参加)人数が一番多いのはバスケット。Bリーグができて、アルバルクとサンロッカーズ(渋谷)がずっとやってくれているおかげだと思うので、ぜひ盛り上げてほしい。優勝してパレードしてもらえたら」とエールを送った。
今季は昨季を戦った11選手が残留したことから、伊藤大司ゼネラルマネジャーは「ほとんどのメンバーが残っているので、お互いの良いところを知っていて、優勝できなかった悔しさをそれぞれが同じ気持ちで向き合っている。チーム力という意味ではよりレベルアップできるシーズンになるのでは」と今季のチームを紹介。新加入した2選手のうち菊地祥平選手はかつてA東京に在籍していたことから「戻ってきてくれたことで、より優勝への近道になるかとは思っている」とも。
ザック・バランスキー選手は「昨年のこの時期よりは完成度は高いし、どうしたらもっとチームが良くなるか分かっている。練習以外のトレーニングや自主練習の雰囲気が去年と全然違うし、昨年の悔しさがあって一人一人の覚悟が違うと伝わってきて、皆さらに強くなって帰ってきたと感じる」と現在のチーム状況を明かす。自身については、「より高いレベルの質でやることや、オフェンスでは常に正しい判断をすることが求められている役割なので、(シュートの)精度を高めることはめちゃくちゃ意識している。スリーも40%を超えないとプレータイムにもつながってくると思う」と話す。6月に長女が誕生したばかりだが、「格好いいパパでありたいし、娘・奥さんが誇ってくれるようなお父さん・旦那になれたら。ある意味一つ気が引き締まってより頑張らなきゃとは思うが、幸せな家庭があればいい」と笑顔を見せる。
在籍11年目となって初の渋谷区の表敬訪問参加となったが「今年で関係がなくなるわけではないと思うが、一つの節目に来られてうれしかった」と振り返った。渋谷は、バスケットボール関連以外でも「何でもあるので来たくなる場所」と言う。RAYARD MIYASHITA PARKにあるスニーカーセレクトショップ「KITH」のアイスクリームショップ「KITH TREATS」のアイスが「僕も奥さんも好き」と言い、展望施設「渋谷スカイ」は「晴れた日の夕日や富士山が見られてすごく好きな場所で、気づいたらら3時間くらいはいられる」と、両親たちも連れて行ったという。バーベキューを提供するキャットストリートのレストラン「SMOKEHOUSE」は「特に外国籍選手はめちゃくちゃ好き」とも。
今月7日・8日にはプレシーズンマッチを控えているが、「すごく待ち遠しいというか、完成からは遠いかもしれないが、昨シーズンからどれだけレベルアップしているかという楽しみな部分が今一番大きい」と話し、「5人が連携の取れたディフェンスで相手のやりたいことをさせないときが一番良い時。オフェンスは誰が攻めても点を取れるので、的を絞らせない展開に持ち込めれば強いと思う」とアピールした。
その後庁舎内を回り、開幕戦をアピールしたほか、写真撮影に応じた。