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サンロッカーズ渋谷、セガサミーグループ傘下に 日立が全株式譲渡へ

  • 2022年6月23日
  • みんなの経済新聞ネットワーク

 渋谷を拠点にするプロバスケットボールチーム「サンロッカーズ渋谷」(以下、SR渋谷)を運営する日立サンロッカーズ(千代田区)が、セガサミーホールディングス(品川区)の完全子会社となることが発表された。(シブヤ経済新聞)

 マスコット「サンディー」も会見に出席

 1935(昭和10)年創部の日立製作所本社バスケットボール部を起源に、日立製作所大阪バスケットボール部との2クラブを統合する形で2000(平成12)年に創部した日立サンロッカーズ東京が前身。2016(平成28)年に開幕した「Bリーグ」参入に合わせ、渋谷に拠点を置くと同時に改名。クラブの運営やチームの興行などを行う完全子会社として日立サンロッカーズを設立した。

 アメリカ留学時にNBA観戦やストリートバスケの経験があるというセガサミーホールディングスの里見治紀社長。Bリーグ初観戦となった2018-19シーズンチャンピオンシップ決勝で「NBAに負けないくらいのポテンシャル」を感じ、2019-20シーズンから「横浜ビー・コルセアーズ」のスポンサーとなりBリーグに関わってきたが、「より深く関与していければ」とチーム運営に踏み切る。

 昨年11月、日立製作所からセガサミーホールディングスに事業譲渡の提案があり、6月21日、株式譲渡に関する契約を締結。9月をめどに全株式を取得し、日立サンロッカーズを完全子会社化。2022-23シーズンからオーナーとしてクラブ運営に参画する。

 日立製作所は今後もスポンサーとして支援する予定で、練習場も引き続き千葉・柏の体育館を使う。現時点でスタッフや選手の契約方針に大きな変更は無く、チーム名やチームカラー、ロゴ、マスコットなども変わらず、日立サンロッカーズの社員19人も引き継ぐが、社名は変更する予定。

 SR渋谷の本拠地=渋谷にも「魅力を感じる」という里見社長。ストリートバスケが盛んなことや「バスケットボールストリート」があることなどを踏まえつつ、渋谷の街でのSR渋谷の露出が少ないことから、「街を挙げてバスケを盛り上げていくことを最初にやらなければ」と課題を挙げる。

 加えて、(マスコット)サンディーのグッズを増やすなどして物販を強化するほか、デジタルを活用したアリーナ演出などで試合前後も楽しめる企画にも取り組む考えを示す。

 Bリーグは2026年から昇降格のない「新B1」立ち上げを発表しており、スイート・ラウンジなどを要するアリーナや年間売り上げ12億円以上などが参入条件になる。日立サンロッカーズの浦長瀬正一社長は、2023年3月期の売り上げは11億円(見込み)で、初回審査となる2024年3月期には1億円増の12億円の達成を目標に掲げる。アリーナについては、現在のホーム=青山学院記念館では条件を満たせないが、里見社長は「大きなチャレンジはあるが、やりようはある」と、渋谷を本拠地とし続けることを「理想」としながら「新B1を目指す」と明言した。

 SR渋谷について、「(2021-22シーズンは)惜しい試合が多かった。何が一番そうさせたかは、最後まで諦めなかったということ」と触れ、「最新の研究では『グリット(やり抜く力)』が成功するといわれている。グリットがあればギリギリ負けていた試合が逆転できると期待している。そういうチームにしていきたい」と考えを示し、「ブースターの方々にはこれからも安心してSR渋谷を応援してほしい。ブースターと向き合い期待に応えられるようにしたい。チームを持続的に成長させていき、共にB1のリーグ制覇、優勝を目指していきたい」と意気込んだ。

 浦長瀬社長は「日立グループでの87年間の歴史に幕を下ろすことには寂しさを感じるが、チームとしての歴史はこれからも続いていく」と言い、「これまでの我々ではなし得なかった新たな成長に向けて精いっぱい努力していきたい」と前向きな姿勢を見せる。

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