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佐賀・愛敬の居酒屋「ふるかわ」が閉店 43年の歴史に幕、県内外に客多く

  • 2025年1月16日
  • みんなの経済新聞ネットワーク

 佐賀中心街・愛敬通り沿いの居酒屋「ふるかわ」(佐賀市愛敬町)が1月12日で閉店した。(佐賀経済新聞)

 愛敬通り沿いの居酒屋「ふるかわ」が店舗を構えたビル「一番街」

 1982(昭和57)年、古川則雄さんと妻のトメさんが開いた居酒屋。佐賀をはじめ全国の日本酒をそろえるほか、ドイツの伝統製法で醸造するビール「エーデルピルス」も定番。有明海の魚介も使った刺し盛りや「佐賀牛のタタキ」をはじめ、カウンターに大皿料理を複数並べ提供するのが特徴。県内外から「佐賀の味」を求めて多くの客が訪れ、常連客からは則雄さんとトメさんが「おとうちゃん」「おかあちゃん」と呼ばれるなどして愛されてきた。

 則雄さんによると、コロナ禍をきっかけに店の経営が不安定になり、加えて、近年の酒の嗜好(しこう)の変化で以前ほど日本酒が出なくなった上に、日本酒を入れた冷蔵庫の電気代が高くなったことで、コロナ禍後も赤字が続くようになったことから閉店を決め、43年の歴史に幕を下ろすことにしたという。

 則雄さんは「佐賀をはじめ各地の日本酒と佐賀の料理を多くの人に楽しんでもらえて幸せだった。今後は畑作業などしながら、のんびり過ごしたい」と話す。

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