展示会「第1回住まいのGood Air EXPO」が11月1日、東京駅日本橋口の「fabbit会議室丸の内」(千代田区丸の内1)で開催された。主催は日本室内空気保健協会(愛知県春日井市)。(日本橋経済新聞)
日本橋口で空気環境アイデアコンテスト U18 の部優勝者は小学4年生
室内空気の健康問題をテクノロジーで解決すること目指す同協会が初開催した。室内空気の環境改善技術を持つ大学の研究室やNPO、企業など29団体が参加し、独自のソリューションや、研究成果、取り組み事例を展示・発表した。
同時開催のアイデアコンテスト「第4回テクノロジー×空気=クリーン~あなたのアイデアで~」に予選を勝ち抜いた参加者が登壇。次世代部門(18歳以下)で3人、一般部門で4人のプレゼンターが優勝をかけて競い合った。
一般部門では大阪工業大学情報科学部の研究チームが、高齢者の暑熱馴化問題をIOTで解決する「ウオッチ型健康管理デバイス」で最優秀賞を獲得。次世代部門(18歳以下)は、東京都の小学3年生・山口航世くんの「セミの研究」が優勝した。
風邪をひいてリモートプレゼンとなった航世くんは、夏休み中、1日30匹のセミを捕獲したという虫好き。セミの羽が抗菌作用を持つことに着目して、網戸のネットにセミの羽を使った「セミド」やフィルターに応用した「セミルター」、換気扇に活用する「セミカンキ」などユニークなアイデアを提案し、最高点を獲得した。航世くんはパソコン越しに「大好きなセミの研究で賞がもらえてうれしかった。来年は1日60匹を目指す」と笑顔を見せていた。
今回のイベント責任者で日本室内空気保健協会代表理事の加藤美奈子さんは「現代の住環境はハウスダストや化学物質など過敏症の原因になる物質であふれている。自分自身も過敏症の家族を持ち苦労した経験から協会を立ち上げた。健康的な生活を送る上で、室内空気と住環境の改善が大切なことを一人でも多くの方に知ってほしい」と話す。