大島学園児童・生徒の探究学習発表会が11月2日、イオンモール福津(福津市日蒔野6)で行われた。(宗像経済新聞)
甘夏調査隊のプレゼンを紹介する教員
持続可能(サステナブル)な取り組みを体験、体感してもらおうと開催するイベント「サステナフェス2024」の一環。今年で4回目となる同イベントは、福津市、宗像市に加え古賀市も初参加し、12月1日までの期間中、パネル展示やワークショップなどの企画を展開する。
大島学園の探求学習発表は、昨年度の同学園9年生が同施設を訪問し「大島を盛り上げるために力を貸してほしい」とプレゼンテーションしたことをきっかけに実現。当日は、前日からの台風の影響で定期船が欠航したことにより同学園児童・生徒の会場参加はかなわなかったが、阿部龍彦校長をはじめ約10人の教職員が交代で登壇し、動画による発表を行った。
主幹教諭の濱尾潤さんによると、児童・生徒たちは昨年度からの探究学習で「大島のことをもっと多くの人に知ってもらうにはどうしたらいいか」を考え、準備してきたという。発表では、大島を盛り上げるために自分たちが取り組んでいることや、大島のお薦めしたいスポットをPRした。濱尾さんは「これまでの学びとともに大島を愛する気持ちを動画にして届けることができて良かった」と話していた。
会場では、大島ローカルSDGsを進める「COP(コップ)むなかた大島」による活動紹介のほか、大島学園と共同で商品開発した「さつき会」、甘夏農家と商品作りを進めてきた「メゾンスワロー」、大島の素材を生かした商品作りを進める「海千」などが甘夏商品を販売した。「COPむなかた大島」が進める大島エコサイクルのパートナーとして耕作放棄甘夏畑で竹を使った土壌改良などの実証実験を進める「林田産業」、林田産業とトマトを使ったクラフトビールを共同開発した「ひのさとブリュワリー」、宗像市内の放置竹林でメンマを製造販売する「森林再生の会」など、放置竹林対策に関連した事業者も商品販売や展示を行った。