玄海旅館が現在建設している温浴施設「神の湊通り銭湯(仮)」(宗像市神湊)の浴場の壁に9月11日・12日、ペンキ絵が描かれた。(宗像経済新聞)
完成した銭湯のペンキ絵
ペンキ絵を描いたのは、日本に3人しかいないという銭湯絵師の一人、田中みずきさん。田中さんは明治学院大学で美術史を専攻し、卒業論文のテーマ探しの際にペンキ絵の存在を知り、銭湯文化を守り銭湯の魅力を伝えようと2004(平成16)年、銭湯ペンキ絵師の中島盛夫さんに弟子入り。9年の下積み修業を終え2013(平成25)年、独立した。
田中さんは9月11日朝、現場に入り、2日間で「富士山・宗像の山・みあれ祭・沖ノ島」を下絵なしで一気に描いた。ペンキは、赤・青・黄・白の4色のみを使った。
同旅館支配人の入江紀代彦さんは「沖ノ島とみあれ祭の漁船行進をダイナミックにペンキ絵で表現してもらった。宗像の山の後ろには、日本象徴の山である富士山が描かれていて、宗像市とコラボレーションした、世界に一つだけの壁画に仕上げていただいた。神湊でしか味わえない、唯一無二の存在のペンキ絵アート。銭湯がオープンしたら、たくさんの人に見に来てほしい」と笑顔を見せる。
同施設オープンは12月末を予定する。