「第6回もりおか歴史文化館自由研究コンクール『モリガク』作品展」が現在、もりおか歴史文化館(盛岡市内丸)企画展示室で開催されている。(盛岡経済新聞)
展示室には子どもたちの個性が光る自由研究がずらりと並ぶ
同館では小学生が取り組む「盛岡の歴史・文化」をテーマにした自由研究についてサポートを行い、2018(平成30)年からは、自由研究作品を募集・展示するコンクール「モリガク」を開催している。
コロナ禍や子どもの減少などの影響を受けて応募数は減少傾向にあったが、今年は太田東小学校4年生から盛岡の先人について調べた自由研究の団体応募があり、個人応募と合わせて58点を展示する。
集まった作品は同館の職員らが全て目を通して審査。最優秀賞1点、優秀賞3点、館長賞1点を決めた。最優秀賞は仁王小学校6年の関下璃々さんによる「盛岡三大麺の1つ!わんこそばのヒミツ」。わんこそばをテーマに、岩手でそばを食べられるようになった歴史や、わんこそばの由来、実際に食べる様子などを模造紙4枚にまとめた。
担当学芸員の太田悌子さんは「テーマ自体は珍しくないが、分かりやすく内容がまとめられていて、研究やまとめ方の基本的な手順をきちんと踏んでいる。読んでもらうことが考えられている、さすがは6年生という作品。学芸員もみんなでうなった」と話す。
優秀賞には、杜陵小学校2年の茨木陸心さんの「校歌のいみをしらべた」、上田小学校4年の齋藤亮也さんの「もっとしろう高松の池」、太田東小学校4年の外村拡也さんの「南部利剛やりとげた事」、館長賞には太田東小学校4年の眞壁桜さんの「原敬の生き方、人生、どのようにしてすごしてきたかについて」が入賞した。
「自分が歌う校歌の言葉の意味を調べたり、身近にある池について調査したり、自分たちの周りからテーマを探してくる子どもたちの視点が面白い」と太田さん。「同じ人物の研究でも、子どもたちによって調べようと思った理由やまとめ方、取り上げるエピソードや出来事が違う。どれも子どもたちの工夫や個性が光っているので、じっくり見てほしい」と呼びかける。
開館時間は9時~18時(受け付けは17時30分まで)。入場無料。11月18日まで。