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岩手文学の歩みをまとめた初の通史が話題に 「読み物としての面白さ心掛け」

  • 2017年12月27日
  • みんなの経済新聞ネットワーク

 盛岡在住の脚本家・道又力さんによる明治以降の岩手の文学の歩みをまとめた初の通史「明治 大正 昭和 平成 文學の國いわて 輝ける郷土の作家たち」(岩手日報社)が発売されて半年がたった。(盛岡経済新聞)

 同書は2013年1月から2016年9月まで「岩手日報」紙面に連載した企画に加筆・修正を加えたもの。道又さんは脚本家として活動する一方、ライフワークとして郷土文学の研究を続けている。岩手の文学史を書こうと思い立ったきっかけが東日本大震災だったという。発表の媒体を探していたところに同社が声を掛け連載がスタート。当初は100回の連載を予定していたが、最終的には191回まで続く長期連載となった。

 道又さんは「津波で両親の実家が流され、親せきを何人も失った。文学史を書くという大きな試みに打ち込むことで喪失感から逃れようとしていた」話し、「調べれば調べるほど、興味深い人物、紹介したい作品、目からうろこの挿話が見つかり、その選択が大変だった。連載でなければ、きっと途中で挫折していただろう」とも振り返る。

 同書では明治期から現代までの岩手ゆかりの作家らの文学活動をまとめる。明治・大正・昭和戦前・戦中・戦後・平成と6つの章に分け、作家の実績に加え、時代背景やエピソード、作品の文章の引用などを交えて紹介。巻末には人名や書名、メディア名などの索引も付ける。

 これからの「岩手の文学」について道又さんは「岩手の文学といえば啄木と賢治ばかりが語られる。2人の存在がかすんでしまうような巨大な才能の出現を待望している」と期待を寄せ、「読み物としての面白さを心掛けた。岩手県民必読の書という自負もある。書店で見かけたら手に取ってみて」と呼び掛ける。

 仕様はA5版・625ページ。価格は3,996円。書店のほか岩手日報社出版オンライショップでも扱う。

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