アクアワールド茨城県大洗水族館(大洗町磯浜町)は9月3日、「サメの海2」水槽で「ネムリブカ」の赤ちゃん公開を始めた。(水戸経済新聞)
サメの赤ちゃんの計測の様子(写真提供=アクアワールド茨城県大洗水族館)
同館によると、ネムリブカは太平洋のサンゴ礁など暖かい海に生息するメジロザメ科のサメで、8月19日に親ザメが体長約68センチの幼魚4匹を出産した。同館での繁殖は2年ぶり2回目。誕生2日目には飼育員が与えたエサを食べるなど安定した状態が確認できたため、一般公開に踏み切った。
親ザメは現在、別の「世界のサメ」水槽で展示している。同水槽では2年前に生まれたネムリブカ3匹が親ザメと一緒に泳ぐ姿を公開している。
同館は開館以来27種のサメ類の繁殖に成功し、うち12種が国内初の繁殖事例という。今年はネムリブカを含め10種のサメの繁殖に成功したという。3月には国内初となるシマザメの繁殖に成功した。
同館経営企画課の江美敦子さんは「日本最多の飼育種類を誇るサメの飼育展示を支える飼育員たちは、毎日の観察はもちろん、より良い環境をつくるため試行錯誤を繰り返し、サメの健康管理に努めている。今後も持続可能な展示を目指し、繁殖研究に挑み続けたい」と話す。
9月7日からはSDGs週間に合わせて、同館でのサメ類繁殖研究などの取り組みを紹介する特設展示「アクアワールド・大洗のSDGsってなに?」を行う。
営業時間は9時~17時。入館料は、大人=2,300円、小中学生=1,100円、幼児=400円。