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水戸の高校生が起業 「全ての学生に平等な学びの機会を」

  • 2019年11月13日
  • みんなの経済新聞ネットワーク

 水城高校(水戸市)に通う高校2年生の関根康太さんが10月24日、学生の学び支援をメインコンテンツにした「STOPOVER」を立ち上げた。(水戸経済新聞)

 関根さんは、水戸市出身。県内の経営者らがつくった民間プロジェクト「常陸フロッグス」の一期生として、学業の傍ら課題解決力や発想力などを磨き、サービス開発などを進めている。

 今夏に、校内の研修でプログラミング教室の代表を務める山野一樹さんと出会い、意気投合。以前から友人だったという総務経理ができる吉馴翔さんにも呼び掛け、「全ての学生に平等な学びの機会をつくりたい」と、3人での運営を決めた。社名の「STOPOVER」は、英訳で「経由地」。関根さんは、「私たちのサービスを『経由地』として夢を実現してほしいと思いを込めた」と話す。「理想とするのは、学生が学校外の学びを大切にできる世界。さまざまな考え方に触れ、今までの枠にとらわれず、世の中を自分の力で変えていける人を増やしたい」とも。

 関根さんは「常陸フロッグスの一期生として、シリコンバレーに行って、こんなにも多くの人生の選択肢があるのだと気づいた。学生にはそれを知る機会がもっとあるべきだと思った。アイデアはあるものの技術はなく、悩んでいた時に山野君と出会った。吉馴君とは、以前から経済の話をすることがあって力になってほしいと思っていた。夏休み明けに、本格的にサービスが固まり、法人としての登記を決めた」と話す。「両親は、『とりあえずやってみれば良いんじゃないか』と後押ししてくれた。僕のやりたいことを理解しよう、応援しようとしてくれる」と感謝をにじませる。

 メインのサービスは、学生の学び支援。やる気のある学生のコミュニティーを作り、スポンサーの支援でイベントやセミナー参加費といった学生の学びの費用を負担する。学生の登録は無料。関根さんは「自分たちのような地方の学生は、首都圏の行きたいセミナーや試験に行くにも交通費だけで往復5,000円以上のお金が掛かる。一緒に事業を行う2人との共通項として、『住まいにかかわらず、全ての学びが平等になるような仕組みが必要』という思いがあった」と、振り返る。

 スポンサーには、広告のほか、学生に参加してほしいプロジェクトや集客したい企画へのPRの場を提供する。案件ごとに学生の審査を行い、より適切なマッチングにつなげるという。サービスを利用した学生は、学びの成果報告をレポートにまとめ提出。ポートフォリオとしての機能も持たせ、学生と大人をつなぐ場とすることで、スポンサーにとっての人材発掘の場も提供する。関根さんは「学生にとっても、どんな企業なのかという情報が可視化されるメリットがある。企業の皆さんには、営利目的というよりは、未来のある学生に一緒に投資してほしい」と呼び掛ける。そのほか、同社では、リアルな学生ならではの視点を生かした学習ツールの開発も予定する。

 山野さんは「全ての子どもたちに目標を実現するための機会を提供できれば」と話し、吉馴さんは「個々の能力はあるのに、場がなくて出会えない人もいる。このサービスで、僕たちみたいに集まることができるはず。セミナーやイベントを通して、さまざまな出会いが生まれて、需要と共有がマッチするようなサービスにしていきたい」と意気込む。

 関根さんは「僕たちを通して、学生でもいろいろなことができると知ってほしい。良い大学を出て、良い会社に入るだけが『幸せ』ではなくなっていると感じている。自分でやりたいことを見つけてやるのが新しい時代の『幸せ』の一つの形なのでは」と話す。「少しでも学生の力になれるよう、自分たちもどんどん挑戦し、発信していきたい」と笑顔を見せる。

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