京丹後市市長公室政策企画課が9月17日、公共ライドシェアのドライバー募集を始めた。(京丹後経済新聞)
公共ライドシェアは、バスやタクシーの運行が難しい交通空白地帯で自治体やNPOが運営主体となり、一般市民が自家用車を使って、有償で地域住民や観光客などを運ぶことを指す。特に地方においては、ドライバー不足によって公共交通の維持が困難になり、導入が検討されてきた。
京丹後市では、2025年4月より路線バス3路線「峰山延利線」「峰山四辻線」「弥栄網野砂丘線」が廃線になることを受けて、来年4月からの運行を目指し、11月に実証運行を始める。今回募集するのは、その運行を担うドライバー20人。
公共ライドシェアは予約制で利用でき、ドライバーは配車アプリ「mobi」を通して予約を受ける。平日7時30分~13時、13時~18時30分のシフト制。対象は同市在住・在勤で21歳以上75歳以下の人。1、2週間に1回の勤務希望でも応募を受け付ける。
担当の北尻光さんは「路線が廃止になることによって、特に高校生の通学や高齢者の通院に大きな影響が出るので、公共ライドシェアの実施はとても大事。ドライバーが確保できないと運行できないため、地域貢献したいという方に、ぜひ応募してほしい」と呼びかける。
将来的には、「公共ライドシェアを市内全域に広げることで、地域住民だけでなく、観光客、特にインバウンドのお客さまにも利用してもらいたい」と期待を込める。
応募締め切りは10月11日。詳細は市のウェブサイトで確認できる。