「中央区まちづくりまんがスクール2024」の講評会が9月14日、中央公民館(熊本市中央区草葉町)で開催された。(熊本経済新聞)
講評会の様子
主催は熊本市中央区まちづくりセンター。「まちづくり」を知って考えることでオリジナルの漫画作りに挑戦してもらう企画。今年で5年目になる。
参加したのは、熊本市に住んでいるか通学する小学5年生~中学2年生の12人。講座は7月27日に始まり、ネーム作り、下書き、ペン入れ、仕上げを5回にわたって行った。講師は、熊本市内で活動するイラストレーターのさいきゆみさん。講評会には保護者など37人が参加した。
当日は、最終回となる第6回。完成作品を熊本コアミックスSMAC編集課の谷中卓さん、中央区区民部長の大田就久さん、さいきさんが講評した。それぞれの作品の印象、良かった点、今後伸ばしてほしい点などを伝えた。参加者からの「漫画やデザインに関わる仕事をするために大切なことは何か」という質問に対し、「読者をイメージして描くこと」「締め切りを必ず守ること」などとアドバイスした。
谷中さんは「読者の共感を支える展開や気付きを与えてくれるシーン、特徴的なキャラクターデザインなどさまざまな世界観を見ることができてよかった。キャラクター作りで大事なのはビジュアル、ギャップ、内面の3つ。これからも技術を磨いて描き続けてくれれば」と期待を込める。
大田さんは「テーマがまちづくりということで、地域のごみなど環境問題を取り上げている作品が多かったが、それぞれ違う視点で描いてあるのに驚いた。『まちづくりに興味がなかったがこの事業を通して考えるきっかけになった』という声が聞けてよかった」と話す。
さいきさんは「いい作品が多かったので、漫画づくりをこれからも続けてほしい。作品、キャラクターデザインともに友達に見せるだけでもいいし、SNSで発信してもいい。絵は描き続ければうまくなる。頭の中にあるさまざまなアイデアやデザインを漫画を通して表現してもらえれば」と話す。