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熊本市北区で「防災講演会」 自然災害と危機管理を学ぶ

  • 2024年9月12日
  • みんなの経済新聞ネットワーク

 「北区防災講演会」が9月7日、植木文化ホール(熊本市北区植木町)で開催された。(熊本経済新聞)

 講演会の様子

 主催は熊本市北区で地域の防災力向上を図るのが狙い。校区防災連絡会、北区在住の防災士と消防団員を中心に272人が参加した。

 冒頭で、吉住和征北区長が「1月1日に起きた能登半島地震、8月8日に起きた宮崎県日向灘地震などの災害で被害を受けた人々に心から哀悼の意を表したい。今回の講演会は災害現場の第一線で活躍した人の話なのでとても有意義な時間になる。皆さまと一緒に、災害対応と地域対応の強化について学び、北区の安全安心なまちづくりに生かしていければ」とあいさつした。

 講演では、元東京消防庁警防部長で、危機対応人材育成研究所所長の佐藤康雄さんが講師を務めた。テーマは「自然災害と危機管理」。災害から家族を守る知識と実践について、「災害視点からの日本」「自然災害の本質を知る」「火災対応に見る危機管理」「危機管理体制をつくる」という4つの視点を示した。災害の定義や特徴、災害が起こるまでの過程も説明。必要な危機管理態勢も紹介した。

 佐藤さんは「災害は人間に影響を及ぼす事態に限定される。災害に遭うかどうかは人間次第。防災教育は行われているが、過去の災害から学べていないのが事実。自然災害の本質を知るためには、命を守る知恵を付けていくしかない。必要な判断力を培うためには万一に備えどういう行動を取るかタイムラインを作成しておくことが大事。さまざまな状況に対応できる力を身に付けてほしい」と呼びかけた。

 参加した北区在住の女性は「学術的、専門的な解説もあり、地震の仕組みが分かるなど勉強になった。自宅が川に近く水害の心配もあるので、タイムラインの作成を早速行いたい」と話す。

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