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行田・南河原で「スリッパ」展示 靴を脱ぐ習慣に注目、コロナ禍で海外から問い合わせも

  • 2020年9月24日
  • みんなの経済新聞ネットワーク

 コロナ禍で見直される「スリッパ」を紹介する展示が現在、埼玉縣信用金庫行田支店(行田市行田)で行われている。(熊谷経済新聞)

 【写真】MINAMIKAWARA SLIPPER(南河原スリッパ) の展示

 主催は行田市南河原商工会とスリッパ製造業者が立ち上げた「MINAMIKAWARA SLIPPER(南河原スリッパ)」のプロジェクト。

 1954(昭和29)年頃から同市南河原地区で行われてきたスリッパ製造。農閑期の副業として戦前から草履生産を行っていた事業者も徐々にスリッパ製造に切り替え、1961(昭和36)年には組合設立、地域全世帯数の90%が生産に関わるようになり1980年には全国1位の3153万足を生産した。

 昨今スリッパの製造が減少する中、地場産業として「スリッパ」の認知度向上を目指すプロジェクト。ファッションデザイナーとのコラボや生地の工夫など商品を企画製作など行ってきたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で出店予定だった展示会が中止となったため市内の金融機関などにスリッパの歴史や説明書きのパネルと共にスリッパを展示して、まず地元での認知度を上げようと企画。見学は自由、先月末まで武蔵野銀行行田支店で展示していた。

 展示するスリッパは南河原の伝統技術とファッションデザイナーがコラボした3種類の商品。ビンテージショップ「GOODY」の荒井典雄さんとコラボした、西アフリカで衣服などに使用される生地「アフリカンバティック」を使ったスリッパと「外履きもできるポータブルスリッパ-TATAMU-」。オンデザインの岡田知貢さんとコラボした、雪模様のスリッパはミシュランガイド掲載の旅館にも使用されているという。価格は1足2,500円~3,000円、ショップサイトから予約購入できる。

 南河原商工会の佐野和美さんは「新型コロナウイルス感染症が世界で拡大する中、各国で生活習慣が見直され、靴を脱ぐ日本人の習慣に活用されてきたスリッパに海外から問い合わせが増えている」と話す。「市内の人に知られることなく産業が衰退してしまうのはもったいない。行田は足袋の町として有名だが、今回の展示を通して『スリッパのまち』でもあると知ってもらいたい」とも。

 埼玉縣信用金庫行田支店の新井利久支店長は「当行が展示という形で地場産品のPRや販売促進に役立てるならうれしい。まだまだ市内でも知らない人が多い地場産業としてのスリッパ。知ってもらうお手伝いをしたい」と話す。

 開催時間は9時~15時。9月30日まで。今後も市内金融機関などで開催する予定。

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