パンとケーキ、焼き菓子の店「Pastelaria Ten.Ten(パステラリア テンテン)」(川越市中原町2)が8月29日、川越にオープンした。(川越経済新聞)
川越「パステラリア テンテン」 パン・ケーキ・焼き菓子を日替わりで販売
店舗を持たず、東京都内のシェアキッチンで定期的な営業とイベント・通販での販売のみで2年前に事業を始めた同店。川越でも昨年11月の「お芋フェスティバル」や、今年3月の「お茶と暮らしマーケット」などのイベントに出店した。
店主でシェフパティシエのいちげせつ子さんはフランス料理店で修業し、都内レストランでパティシエの経験を持つ。実姉の伊藤恵美子さんとの2人体制で、伊藤さんが販売や広報を担当する。以前、都内で10年運営したカフェレストランの店名の一部で、ポルトガル語で「お菓子も食べられるバル(バー)」という意味の「パステラリア」と、当時のいちげさんの愛称「テンテン」を組み合わせて店名にした。
いちげさんは「商品一つ一つにストーリーを持ち、製法にフレンチの手法なども取り入れている。素材の味を大切に、季節感や材料の生産者の気持ちを大切に調理している。冷凍、冷蔵、電子レンジで10秒温めの3通りの食べ方があり、製法にもこだわったガトーショコラ、小麦粉を使わず濃厚なのに後味がさっぱりとしたチーズケーキ、京都の宇治抹茶を使い日ごとに味わいの変化が楽しめる『抹茶ガトショコ』、お酒に合う塩味の『おつまみクッキー』、日替わりで毎日楽しめる総菜パンが特にお薦め」と話す。
「季節の行事やイベントに合わせた商品の販売もいろいろと計画中。これからの時期はハロウィーン用にお化け型のクッキーや焼き菓子、サツマイモ、栗、カボチャを使ったパンや焼き菓子、来月の『川越祭り』では食べ歩きができるものなど。クリスマスシーズンには、ドイツのクリスマス用のパン、シュトーレンを販売する予定。中に入れるドライフルーツは種類に合わせて別々に仕込み、口当たりが優しく柔らかい仕上がり。毎年250本ほど注文が入る」。
「現在は店頭販売のみだが、来年はイートインスペースを設ける予定。1日数食限定のランチプレートと、15時以降にデセール(デザート)セットの提供を計画している」とも。
いちげさんは「一品一品、心をこめて丁寧に仕上げている。フレンチの技とパティシエとしての技を融合した独自の手法による丁寧なお菓子、レストランで提供されるようなパンの数々を、日替わりで用意している。ぜひ一度手に取ってほしい」と利用を呼びかける。
営業時間は11時30分~18時30分。木曜と第1・第3水曜定休。