2019(平成31)年3月に閉店した春日部駅構内のカフェ「カフェと~ぶ」グッズの販売が10月2日、始まった。(春日部経済新聞)
今はもうない「カフェと~ぶ」春日部店外観(関連画像)
グッズは、クリアファイル(440円)とステッカー(2枚、660円)の2種類。同店のロゴやガラス扉、窓ガラスのデザインをモチーフにしている。東武商事(墨田区)が同社オンラインサイトで通信販売するほか、春日部駅の定期券発売所でも販売してもらう。
1996(平成8)年11月に同駅構内にオープンした同店は、コーヒーなどドリンクのほのかサンドイッチ、おにぎり、ポークカレー、コーヒー豆などを販売していた。東武線業平橋駅、岩槻駅、朝霞台駅にも展開されていたが、春日部店を最後に全店閉店している。
販売を企画した同社トレーディング事業部の尾本英樹さんは「鉄道にまつわるグッズを企画することが多いが、ほかのジャンルでも近年はやっている昭和レトロな商品を作りたいと考えていた。最近、同店があった東武スカイツリーラインの旧上りホームが、高架化関連工事で取り壊されたこともあり、このタイミングで懐かしく思い返してもらえたらと発売した」と話す。
同社が9月31日、X(エックス)で販売開始を予告した投稿は148リポストされ、「カレーが好きだった」「懐かしい」「(店が)復活してほしい」という反応も見られた。
続いて10月1日、Xで春日部店の写真の投稿を呼びかけたところ、店の外観やカレーなどの写真が投稿され、中にはスタンプカードや閉店を知らせる貼り紙の写真を投稿したアカウントもあった。
尾本さんは「X以外からも画像をもらうなど、店が愛されていたと感じた。私は近隣に住んでいて店を利用したこともある。喫煙できる数少ないカフェでもあった。近代化が進んでいる駅もあるが、古い施設が残っている駅もあり、それも東武の良さかと思う。皆さんに懐かしい気持ちになってもらえたら」と話す。