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葛飾区誕生の年に生まれた生き字引が語る 過去の水害経験と備えの大切さ

  • 2021年7月21日
  • みんなの経済新聞ネットワーク

 地域住民を学校に招いて地域の歴史などについて学ぶ授業「ゆめタイム」が6月29日、葛飾区立清和小学校(葛飾区立石6)で行われた。(葛飾経済新聞)

 【写真】葛飾区内の橋を数える児童たち

 授業では、葛飾区立石に80年以上住み、同校の学校地域応援団としても活動している大浦清宏さん(89)が講師を務めた。1932(昭和7)年の葛飾区誕生と同じ年に生まれ、住み続けてきた大浦さんは立石の生き字引的存在。

 大浦さんは同校で、子どもたちに葛飾について語る授業を30年にわたって続けており、「葛飾区の商工業」「昔と今の暮らし」など、さまざまな切り口で過去と現在を対比させながら、地域の歴史を伝えてきた。この日は、「葛飾の川と橋、水害」を主なテーマに授業を行った。

 今回授業を受けたのは、3年生児童35人。児童らは、大浦さんを拍手で迎え、担任教師から「葛飾には橋がいくつあるでしょう」という問題が出されると、葛飾区の地図を見ながら一所懸命、橋の数を数えていた。子どもたちが見つけた橋の数は最大で22だったが、大浦さんが「地図に無いものも含めると34ある」と答えを明かすと驚きの声を上げた。

 1947(昭和22)年にカスリーン台風が葛飾区を襲った際、河川の氾濫により立石地域も2週間にわたって浸水し、屋根の上で生活していたエピソードが紹介されると、児童らはさらに驚いた様子を見せた。

 授業を受けた平澤悠希(ゆうき)くん(9)は「台風の時、2週間も屋根の上で暮らしたという話はびっくりした。自分の知らない、昔の葛飾のことがたくさん分かって勉強になった」と話す。

 これから豪雨や台風が多くなる季節であることを踏まえ、大浦さんは「葛飾区内で堤防が決壊しなくても、上流で決壊すれば浸水する可能性はある。そういうことを頭に置き、ハザードマップなどをよく見ながら、いざという時に備えてほしい」と呼び掛けた。

 「地域の移り変わりだけでなく、祭りの正しい意味など、今後も誰かが記録し伝えていかなければならない。落ち着けば親世代にも聞いてほしい」とも。

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