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英語話せないメンバーらが「かまくら英訳観光協会」設立 外国人観光客向けカード配布

  • 2018年12月7日
  • みんなの経済新聞ネットワーク

 鎌倉英訳観光協会「KETA」が外国人観光客向けに作った小型カード型のガイド「YOKOSO鎌倉」を配布し話題になっている。(鎌倉経済新聞)

 鎌倉駅東口で8月、メンバーと市長が外国人観光客向けにカードを配布した。「声を掛けると驚かれるが、カードを手渡すと喜ばれた」

 「そもそも英語を話せるメンバーがほとんどいない」と同協会について笑って話すのは木村吉貴さん。3年ほど前、仲間が集まった際に「外国人観光客が困っていても声を掛けられないのが歯がゆい。話せなくても何かできないかと議論したのが設立のきっかけ」と振り返る。

 団体名は、観光のプロではないが一市民として鎌倉の魅力を英訳して伝えようと命名。「観光に関わる団体や人と共存しながら支援する役回りを担えれば」との思いを込めた。

 「鎌倉を訪れる外国人観光客のサポート」をコンセプトにいくつも企画を進めたが、その度に問題が見つかりなかなか実現しなかった。今年になってようやく形になったのが「YOKOSO鎌倉」。「ようこそ」という気持ちを大切に、1枚のカードで一人が一つ「とっておきの鎌倉」を紹介する。

 持ち歩きやすいよう縦9.4センチ、横4.6センチのミニサイズで、表紙は古都らしい風情が伝わる和紙風。蛇腹状に折っているのが特徴で、開くと横30センチ近くになる。「外国人観光客をサポートできる可能性のある日本人にも使っていただけるように」と英文だけでなく、片面は日本語を掲載した。

 「明王院」や「妙本寺」など外国人観光客の姿が少ない場所をはじめ、「夜の段葛(だんかずら)」「湘南モノレール」「マンホール」といった視点を変えたスポットなども紹介している。松尾崇鎌倉市長は「市民有志でサポートしてくださるのはありがたいし心強い」と賛同し、「半僧坊・勝上献」を、面白法人カヤックの柳澤大輔社長は「まちの社員食堂」を寄稿。英訳は、帰国子女で唯一英語が堪能なメンバーが担当した。

 8月31日には鎌倉駅東口で、メンバー3人と市長が同カードを配布した。「執筆した市長本人からカードを手渡された外国人のうれしそうな顔が印象的だった」と木村さん。「僕らも話せないながらも外国人と交流ができ、コミュニケーションツールとして役立つことが分かった」と手応えを感じた。以降もメンバーは常に携帯し、外国人観光客に手渡しているという。

 木村さんは「ガイドブックに掲載されていない鎌倉の魅力を鎌倉市民に紹介してもらいたい。まずは50人分のカードを作り、ゆくゆくは書籍化も視野に入れている」と話し、「日本人の皆さんも鎌倉でカードを見掛けたら、ぜひ手に取ってみて。読んだら外国人観光客に手渡していただけたら」とも。

 鎌倉駅東口の「松林堂書店」「かまくら駅前蔵書室」、材木座のゲストハウス「亀時間」などで入手できる。「今後は設置場所も増やしていきたい。設置希望の方は連絡を」と呼び掛ける。

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