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福島県楢葉町唯一の小料理屋「結のはじまり」年末年始も休まず営業 「帰省した人たちに寄ってもらえたら」

  • 2017年12月30日
  • みんなの経済新聞ネットワーク

 双葉郡楢葉町、震災前まではサッカーの拠点としてにぎわったスポーツ施設「Jビレッジ」(来夏再オープン予定)の近くに、今年9月にオープンした小料理屋「結のはじまり」(双葉郡楢葉町山田岡小堤)は、年末年始も休まず営業する。現在、町内唯一の小料理屋。(いわき経済新聞)

 同店は、今年7月に郡山市から移住した、千葉県出身の古谷かおりさん(33)が切り盛りする。前職は建築事務所勤務。飲食店経営の経験はなかったが、「来てくださるお客様や応援してくれる仲間に支えられて、あたたかく営業できている」と笑顔を見せる。

 東日本大震災と福島第一原子力発電所の影響で一時期全町民が避難した楢葉町は、2015年に避難指示が解除され、現在は震災当時の人口の約25%にあたる約2000人が町に戻っている。また同町には、福島第一原発の廃炉や町内の復興事業のため、町民と同じかそれ以上の作業員が居住していると言われている。

 古谷さんは2015年に、福島県復興の人材育成を行う「ふくしま復興塾」でのフィールドワークで同町の現状をヒアリングし、町に戻った住民と作業員との間に大きな溝や誤解があることに課題を感じ、「ともに集い、話すことの出来る場」の必要性を感じた。

 客席約20の同店では、客同士肩を寄せ合い、晩酌の時間を過ごす。互いの肩書を抜きにして生まれる会話、また女将(おかみ)である古谷さんとの会話を通じて、地元の町民と作業員の交流が生まれつつあるという。ともに食を囲むことで、人は素の自分に戻り、自然な会話が生まれる。そこからなら自然な交流が生まれるはずだと、古谷さんは飲食店という形態にこだわった。また、店名の「結」には、結ぶという意味のほかに、農作業などで互いに助け合う、その仲間という意味がある。福島に移住してその意味を知ったという古谷さんは、そのようなつながりが始まる場との願いを込めて店を「結のはじまり」と名付けた。

 「まだ飲食店が少ない楢葉町に、帰省した時に寄ってもらえたら」と年末年始も営業することを決めた。また帰省せず、同町に残る作業員の人もいるため、年越しイベントも企画する。

 営業時間は、17時~22時。定休日は、月曜、火曜だが、年末年始は12月30日~1月3日まで休まず営業する。予約、問い合わせは、TEL080-3325-2131。

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