ワインショップ「キリノカセラー」(辰野町小野)が9月28日、辰野町にオープンした。(伊那経済新聞)
ショップ内にあるワインのラインアップ
経営するキリノカ社長の沼田実さんは神奈川県出身。ソムリエスクールやワインスクールの講師を務め、国内外で醸造の技術を学んだ後、同社を立ち上げた。
ショップではリーズナブルなワインから高級酒まで幅広く取りそろえ、有料試飲も行う。オープン初日は、レストラン経営者や沼田さんのワインスクールの生徒らでにぎわった。「地元の人や都心に住むワイン好きが交流できる場所になれれば」と沼田さん。
海洋性ミネラルが豊富で水はけが良く、寒暖差がある小野の土壌・風土を気に入った沼田さんは2020年春、ショップに隣接する約3.5ヘクタールの土地で約5200本のワイン用ブドウの栽培を始めた。メイン品種となるピノ・ノワールのほか、シャルドネ、サヴァニャン、プチマンサンなどの品種を栽培する。
「委託醸造所に製造を依頼していたが、自社のワイナリーが完成したので醸造を始める。来年の春から自社醸造のワインを順次販売する。来年の秋にはライアンアップがそろう予定。ブドウは、植えて実るまでに3年はかかる。全体像が見えてくるのは5年後くらい。ここ小野のワインが世界に認められるようにしていきたい」と意欲を見せる。
営業時間はウェブサイトで確認できる。