広告賞「ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」の受賞作が10月30日に発表され、地域課題を解決するために誕生した「延岡メンマ」が3部門で入賞した。(日向経済新聞)
放置竹林には巨大なタケノコも
延岡メンマは延岡出身で、地域課題を解決する延岡の会社「ローカルバンブー」(延岡市上三輪町)を起業した江原太郎さんが企画・販売するもの。江原さんが東京から延岡にUターンした29歳の時に、実家の山の竹害・放置竹林の問題に直面し、竹を地域資源として活用できないかと考え、タケノコをメンマに加工することを思いついた。日本で消費されるメンマの99%が中国産という現状の中、地域課題を解決する国産メンマとして注目され、ANA国際線ファーストクラスの機内食にも採用された実績もある。
今回は、同賞の中の「ブランデッド・コミュニケーション部門Bカテゴリー」でブロンズ(銅賞)を受賞。「マーケティング・エフェクティブネス部門」「デザイン部門」ではファイナリストとなった。
江原さんは「受賞を聞いたときはマジか、ありがたいと思った。他の受賞作を見ると大手企業ばかり。地域資源を生かし、一次産業で勝負したことに意味があり、デザインの力を使って大きな企業とも肩を並べられたと思う。クリエーティブチームは34歳の自分と同世代の人間ばかりで、仕事が早く、その過程も楽しかった」と話す。
同商品は延岡市駅前複合施設・エンクロス(幸町)や道の駅 北川はゆま(北川町)などで扱う。