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宮崎・門川の牧山みかんを救うプロジェクト へべす農家・熊野さんが企画

  • 2021年4月12日
  • みんなの経済新聞ネットワーク

 宮崎・門川町の農家、熊野敏行さんが「牧山みかん」の存続を目指すプロジェクトを4月12日、スタートする。(日向経済新聞)

 【写真】牧山地区からは日向灘が一望できる

 熊野さんは東京で映像編集の技術者として働いていたが、2012(平成24)年に仕事をやめ、宮崎県の特産品であるかんきつ「へべす」の農家となるため、妻の故郷である門川町に移住した。当時、農地を確保するために、門川町牧山地区でミカン栽培をしていた園田千代美さん・雄己さんの親子から、土地を借り、無事に農家としてのスタートを切ることができた。

 牧山地区は門川町の東に位置し、日向灘を一望できる高台。ミカンなどのかんきつ類の栽培に適している。昨年、熊野さんは千代美さんから管理が行き届かなくなったため、約4反(約4000平方メートル)のミカン畑を代わりに管理してくれないかと相談を受けた。一人でへべすを栽培し、加工品の製造を行う熊野さんは当初、余力がないため難しいと感じたが、「農地が見つからず悩んでいた私に手を差し伸べてくれた恩に報いたい。牧山みかんの火を消してはならない」と承継を決意した。

 熊野さんは「牧山みかんの畑は水はけの良い傾斜地に造られているため、草刈りや病害虫の予防や駆除にとても時間が掛かる。しかも植えてから40年以上たっているミカンの木はほぼ枯れており、ミカン畑を再生するにはそれらの木や伸びすぎた防風林のスギを伐採するなど、環境整備から始めないといけない。とても一人でできることではないので、一緒に牧山みかんを救ってくれる仲間を募りたい。農作業を体験してみたい人が集まり、『ワークキャンプ』に参加してもらうことで未来に牧山みかんをつなげることができれば」と話す。「門川町は古くから魚の町と呼ばれ、漁業が盛んな町。その魚たちの住む海を守るためにも山の環境を荒らさないことがとても大事」とも。

 ワークキャンプでは、畑の整備、新たな苗木の植樹、雑草の管理、枝の剪定、収穫などの農作業を行う。地元産の米や野菜を使った昼食を提供し、夜はバーベキューやテント泊が楽しめるように道具を貸し出す。全米ヨガインストラクターの資格を持つ熊野さんの妻によるヨガのワークショップなどを楽しんでもらう予定だという。今回の作業で整備をし、来年3月に新しい苗木を定植する。

 熊野さんは資金を募るためにクラウドファンディングも始めた。申し込みは5月31日まで。

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