遠州織物の周知を図る期間限定のコンセプトショップ「entrance(エントランス) to 遠州さんち」が現在、イオンモール浜松市野(浜松市中央区天王町)にオープンしている。(浜松経済新聞)
さまざまな商品が並ぶ売り場
浜松市内を中心に遠州織物に関わる事業者の若手で構成するプロジェクトチーム「entrance」と遠州産地振興協議会が運営する同店。8月2日、家具やインテリアのトータルプロデュースなどを手がける「リビングハウス」の一角に開いた。entrance代表の浜田美希さんは「地元産業と協働したいというリビングハウスから声が掛かった」と話す。
売り場面積は約9坪で、HUIS(ハウス)、古橋織布、カネタ織物、高田織布工場、和田染工、テアトリーノ、BABYBOX projectの7者が出店する。それぞれが手がけた商品を並べるほか、現場で働く若手職人の写真パネルや生地を織る際に使う「シャトル」なども展示して遠州織物への関心を高めてもらう狙いがある。主な商品の中心価格帯はシャツやパンツ類が1万円~2万円台、ハンカチや手拭いなどは1,000円~3,000円台など。週末には、entranceのメンバーが交代で売り場に立ち、遠州織物の産地の現状や商品の魅力などを発信する。7日に担当していたカネタ織物(掛川市)の後継者・太田充俊さんは「消費者と直接交流できる貴重な機会。歴史ある遠州織物を共に盛り上げていく仲間づくりにもつながれば」などと話した。
浜田さんは「モノづくりの背景を知りたい、作り手の話を聞きたいと足を運んでくれる客が多い。誇りを持って買ってもらえれば」と話す。
営業時間は10時~21時。来年1月までの予定。