クラフトコーラを提供するカフェ「波羅蜜(はらみつ)コーラ」(三沢市幸町1)が10月21日、三沢市公会堂(桜町1)近くにオープンした。(八戸経済新聞)
ホットで提供する「ほうじ茶コーラ」
三沢市出身の富田ゆり子さんがオリジナルのコーラを提供する同店。店舗面積は約11坪。席数は12席。1~4人掛けのテーブル席を用意する。店名は「人生100年時代。人の役に立てるよう、人生の修業中」との富田さんの思いを、菩薩(ぼさつ)の修業を意味する仏教用語とコーラに使うシロップを意味する「蜜」に重ねた。
コーラには、クローブ、シナモン、八角、ショウガ、レモンなど10種類以上のハーブを組み合わせたシロップを使い、着色料を使わず素材から抽出された色のまま提供する。シロップをソーダで割った「スパークリング」(600円)、ルイボスティーで割った「ハーモニック・ルイボス」、牛乳で割った「チャイコーラ」(以上、650円)などを提供。3種類の味が楽しめる「3種類のミニセット」(900円)も用意した。冷たい飲み物はテイクアウトにも対応する。
寒い時期にもコーラを楽しんでもらおうと、「ハーモニック・ルイボス」「チャイコーラ」はホットでも提供するほか、ホットで提供する新メニュー「ほうじ茶コーラ」(650円)を追加した。このほか、ソーダや軽食、スイーツなども用意する。
富田さんは2013(平成25)年から三沢市内の飲食店に勤め、2021年に退職。たまたま目にしたというユーチューブ動画でクラフトコーラに興味を持ち、研究好きが高じて2022年から2年かけて自分好みのコーラを作ろうと試行錯誤した。今年7月、知人が経営する店舗の一角を間借りし、試験販売を実施。来店客の感想を参考に改良を続けていたところ、空き店舗の話が飛び込み出店を決意した。デザインやイラストが趣味だったことから、内装は全て自分で仕上げた。今後は、季節に合わせたメニューや、塩こうじ、こうじ南蛮、地元の野菜などを使った軽食などを提供することを検討しているという。
11月5日、同店を訪れた石岡富美子さんは「コーラは普段飲まないが、まろやかな口当たりで懐かしい味。飲むと体がぽかぽかしてくる」と話した。
富田さんは「コーラは子どもからお年寄りまで楽しめる。(空き店舗の話に、)『もう店をやるしかない』と思った。リラックスした空間で体も心も温まるひとときを過ごしてほしい」と話す。
営業時間は11時~17時。水曜、木曜定休。