塩漬けメンマ「竹とり物語」のお披露目会が9月2日、越前市役所で行われた。(福井経済新聞)
越前市のご当地グルメ「ボルガライス」など、ラーメン以外の活用例の紹介もあった
同市坂口地区の地産地消グループ「里山工房さかのくち」が手がける同商品。原料は地元産モウソウチクの幼竹(ようちく)で、竹林の環境整備や地域資源の有効活用などを掲げ、2022年から商品開発に取り組んできたという。
商品は塩分30%で約3カ月漬け込んだメンマのパック詰めで、調理時には24時間程度水を替えながら塩抜きして使う。価格は、500グラム入り=1,100円、1キロ入り=2,200円。
9月下旬から、市内の産地直売所、一部スーパーマーケットなどで販売する。市内の飲食店が共同で取り組む「たけふ駅前中華そば」公式メンマとしても採用され、越前めん処江戸屋、山むろ、若竹食堂、いろは本店、たかせやの各店で順次展開を進める。
開発に当たり、グループは越前市から森林環境譲与税活用による支援を受け、商品ベースで約450キロのメンマを製造した。企画・広報担当の内山秀樹さんは「市場に流通するメンマの99%は外国産で、地産地消などの観点から坂口産メンマには大きな可能性がある。『ビールに合うメンマ』など新たな商品開発も進めていければ」と話す。
販売問い合わせは里山工房さかのくち(TEL 090-4684-4304、担当・藤木好美さん)で受け付ける。