秩父の完熟カボスやシイタケを収穫して味わい、完熟カボスを使ったフルーツワインを造るワイナリーを見学するツアーが11月14日(埼玉県民の日)に開催される。当日は西武秩父駅に集合し、マイクロバスで各地を巡る。(秩父経済新聞)
「小松沢レジャー農園」でしいたけを収穫する
主催は全国農協観光協会(東京都千代田区)。JAグループの同協会は、教育研修や地域交流支援、都市農村交流などの事業を行う。農や食に興味を持つ都市住民と、高齢化や担い手不足の課題を抱える農家をつなげるツアーなどを企画している。
ツアーを担当する同協会事業部地域振興・活性化事業第1グループの新津慶太さんは「秩父でカボスを生産していることを今まで知らなかった。徐々に生産量が増えていて、JAちちぶカボス部会が秩父のカボスを盛り上げるために精力的に活動していることを知って興味を持ち、企画した」と話す。
当日は同会に所属する農家と共に、吉田阿熊地域のカボス畑で収穫を行う。スーパーなどで市販されるカボスは緑色のものが多いが、その頃には黄色く完熟したカボスが収穫できる予定。収穫したカボスは、「小松沢レジャー農園」(横瀬町横瀬)で収穫したシイタケを炭火で焼き、その上に果汁を搾って味わう予定。
その他、ブドウの栽培からワインの醸造まで行う「秩父ファーマーズファクトリー 兎田ワイナリー」(秩父市下吉田)を見学し、「うさぎだワイナリーレストラン(旧うさぎだ食堂)」で昼食を取る。同ワイナリーではフルーツワインも醸造しており、ブドウやリンゴの他に完熟カボスを使うことで「通常のフルーツワインにはない爽やかな味を再現している」という。「道の駅 龍勢会館」「道の駅ちちぶ」などにも立ち寄る予定。
新津さんは「完熟カボスを収穫する体験は、なかなかできない。完熟したカボスは甘みがあるので、ゼリーにしたり、ジュースやサワーにしたりするのもおいしい。生産者たちは収穫地を『天空の畑』などと呼んでいて、秩父やかぼすを知ってもらいたいと思っている。生産者との交流も楽しめるし、都市に住んでいる方も、地元秩父の方もぜひ参加してほしい」と呼びかける。
ツアー料金は、大人・子ども=9,800円、幼児(2~4歳未満)=2,000円、旅行保険加入=400円(任意保険)。申し込みはウェブサイトで13日15時まで受け付ける。