近江米新品種「きらみずき」の本格販売が11月、フレンドマート大津駅前店(大津市春日町)ほか平和堂全店舗で始まった。(びわ湖大津経済新聞)
きらっと光り、うまみが広がることをイメージしたパッケージ
「きらみずき」は滋賀県が10年ぶりに開発した新種。気候変動や需要の変化に対応するため、生産者が作りやすく、より安全・安心でおいしい品種を目指して県農業技術振興センターが開発に取り組んできた。母親の「にこまる」と父親の「滋賀69号」を2009(平成21)年に交配して得られた候補から、より優れた交配種を選び出す作業を何度も繰り返し、13年がかりで栽培開始にこぎ着けた。農薬や化学肥料を使わなくても収穫量が安定することから、オーガニック栽培と化学肥料を使わない「環境こだわり栽培」のみに限定して栽培していく。
2023年には試験的に販売。今年は生産者数が2023年度の74人・栽培面積55ヘクタールから272人・192ヘクタールに増加し、生産量も約4倍となる見込みで、本格的な販売も開始した。
スーパーマーケットの平和堂、「アル・プラザ」「フレンドマート」などで11月2日から販売を始めた。4日にはアル・プラザ瀬田(大津市月輪1)で試食会を実施した。フレンドマート大津駅前店の店頭では現在、5キロ入りの「きらみずき」を10月9日に立命館大学びわこ・くさつキャンパス(草津市野路東1)で実施された試食会で撮影した学生たちの写真と共に陳列している。
JAの直売所ほかでも販売されている。