今年は暑い夏になるようです。涼を求めて川で遊ぶことも多いのではないでしょうか。今回は、キャンプ指導者が川遊びを指導するときのノウハウを提供します。きっと、家族で遊ぶときにも役に立つと思いますよ。
イラスト:ほしのゆきこ
・帽子
キャップ、もしくはつばのあるもの
サンバイザーは熱射病の危険性あり
・長そでシャツ
乾きやすいもの。日焼け対策も大事です。
・手袋(軍手など)
・半ズボン
乾きやすいもの、男性なら水着
・靴下
厚さのあるもの
・靴
水遊び用のシューズが最適、ビーチサンダルはおすすめしません。
裸足やサンダルは危険!プールとは違って、川の底には、水面からは見えない岩やガラスがある可能性があります。危険な生き物もいるかもしれません。
写真提供:カエルアドベンチャー
必ず安全上の注意点を、水に入る前にポイントを押さえて話をします
「川をナメてはいけない」
見た目より流れが急だったり、浅いと思ったところが深かったり、川底はコケで滑ります。こんな恐れがあることを注意してください。
「ライフジャケットを着用しましょう」
議論が分かれるところですが、川遊びの時はライフジャケットを着用するのが基本です。足のつかないところでも、流れに足をすくわれたとしてもライフジャケットがあれば事故を防ぐことができます。
「石を人に向かって投げない」
子どもは必ず石を投げます。投げてはいけないのではなく、「周りに配慮しなさい」という観点で注意します。
「指導者は川下からサポートする」
いつも指導者(親)は、川下から子どもを見るようにします。そうすれば、何かあったときも受け止めることが可能です。これは川遊びの時の指導者としての基本技術です。
念のために、ロープを用意したりすることも指導者はしています。
写真提供:カエルアドベンチャー
ライフジャケットを付けていると、水にぷかぷか浮かんだり、それだけで楽しい遊びになります。
箱メガネやゴーグルを着用していれば、川の中を見ることもできて楽しみは広がります。
視点を変えて遊ぶことはとても楽しく、水辺の環境を学ぶきっかけにもなるはずです。
(2007.7.5更新)
著者プロフィール
高瀬 宏樹 (たかせひろき)
日本キャンプ協会主幹(指導者養成、普及サービス事業担当)
日本全国を飛び回って、キャンプの魅力を人々に伝えたり、指導者の養成に取り組んでいる。休日は二人の息子達をパートナーに身近な自然のなかで、ささやかなアウトドアライフを実践している。