キャンプでは、はじめてであった人どうしがうち解けやすくする雰囲気作りのために「アイスブレイキング」という活動をプログラムの始めによく行います。
(ぬいぐるみでもボールでも、なにか小さくて投げ渡せる物を用意します)
(全体で円になります)
こうして、活動を追えた頃には全員の名前を覚えているというアクティビティ(ゲーム)です。
(全体で円になります)
はじめに指導者がきっかけづくりをします。
このゲームで良くある質問
・ めがねをかけている人
・ 昨日の睡眠時間が5時間より少ない人
・ ここに来るまで2時間以上かかった人 など
この質問を通じて、その人となりを何となく知ることができます。1人にしか当てはまらないような質問は望ましくありません。
このような活動を指導するときに私が気を付けるのは、「無理をさせないこと」です。子どもでも大人でもこういう活動をすることに抵抗がある人が必ずいます。「絶対、参加しなさい」ではなく、「参加したくなったら入ってきてください」という雰囲気を作ることです。内輪うけするような雰囲気や、アイスブレイキングのはずなのに指導者だけがハイテンションで参加者は置き去りのままと言うことはやってはいけないことです。参加者の様子を見ながら活動を進めていきます。全体がいい雰囲気に包まれてきたら、アイスブレイキングは終了です。キャンプでは、はじめの会のあとにこんな活動をしてからプログラムに入ります。学校や地域の活動、職場の宴会などいろいろ応用できますから、ぜひお試しください。
(イラスト:Hoshino Yukiko)
(2007.5.10更新)
著者プロフィール
高瀬 宏樹 (たかせひろき)
日本キャンプ協会主幹(指導者養成、普及サービス事業担当)
日本全国を飛び回って、キャンプの魅力を人々に伝えたり、指導者の養成に取り組んでいる。休日は二人の息子達をパートナーに身近な自然のなかで、ささやかなアウトドアライフを実践している。