いよいよ4月。
世の中はお花見ムードたっぷりですね。野外で食事をすると「どうしてこんなに美味しいのだろう」と思いませんか。自然は最高の調味料なのです。今回は、昔からの日本の行動食「おにぎり」をもって野外に出かけましょう。
みなさんの家のおにぎりは、どんな形ですか?
私の家は、「丸」でした。私の妻の家は「三角」で、つきあいだしたはじめの頃はとても新鮮に感じたことを覚えています(だいぶ昔の話になってしまいましたが・笑)。でも、やっぱり自分にしっくりくるのは「丸」なのです。小さな頃からなじんでいるものは、大きくなっても染みついているものです。
おにぎりはお総菜とともにとても大切な日本の食文化だと思います。コンビニエンスストアが発達していろいろなものが選べるようになって便利になりましたが、たまには面倒くさがらずに手作りはいかがでしょうか。お子さんも喜びますよ。
こんなところで紹介するのは恥ずかしいのですが、私が休みの日にパッと作って子どもたちに食べさせるのが「みそにぎり」です。残りご飯を簡単に握って、みそを塗りたくって、ガスレンジで軽くあぶるだけ。とてもシンプルですが「日本人で良かった」と思えるおにぎりです。子どもたちも大変喜びます。休みのたびに「作って!」とせがまれます。結構面倒なのですが、そのうち「親父の味(?!)」になるのだろうなあと、がんばってリクエストに応えています。
キャンプのときに、大人数のお弁当を準備しなければいけないときがあります。そのときに重宝するのは、「おにぎらず」です。愛読している料理マンガから拝借したレシピですが、これもとても簡単。
炊いたご飯に軽く塩をまぶし、あら熱をとっておきます。
テーブルの上にアルミホイルを敷き、四角く大きめに切った海苔を置きます。
その上にご飯をかるくのせ、さらに昆布の佃煮や、鮭フレークをのせます。
海苔ごとご飯を畳み込みます。
最後にアルミホイルを、ご飯の大きさに合わせて畳み、最後に軽く、「パン」と押します。
すると、少し薄目の四角いおにぎりのできあがり。(でも、握らないから、おにぎらずと言います)
少しの手間をかけるだけで、楽しい時間が過ごせます。ぜひお試しください。
(2007.4.5更新)
著者プロフィール
高瀬 宏樹 (たかせひろき)
日本キャンプ協会主幹(指導者養成、普及サービス事業担当)
日本全国を飛び回って、キャンプの魅力を人々に伝えたり、指導者の養成に取り組んでいる。休日は二人の息子達をパートナーに身近な自然のなかで、ささやかなアウトドアライフを実践している。