野山で道具がなくてもできるクラフトです。ススキの葉や茅の葉を用いてバッタを作ります。
このススキの葉は6月から9月までは葉が水分を多いので柔らかく織り易い材料です。
しかし秋口になると葉は水分が少なくなるのでかたくなりバッタは織りにくくなります。
最初はなかなかうまく織れませんが、この基本のバッタを覚えると色々な昆虫が次々と織れます。
マスターして野山での自然素材を用いたバッタを作ると本物そっくりで楽しいですよ。
今回は練習用にホームセンターなどですぐ手に入る、この荷紐を使ってバッタを作ってみました。
■材料: 荷紐(PP素材の柔らかいものを使用する:硬いものと柔らかい素材がある) |
■道具: ハサミ(クラフト用の刃先が良く切れるもの) |
(1)荷紐約40cm |
(2)片側の先端に切込みを入れる |
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(3)シッポの部分を3cmを残し、裂く |
(4)裂いた中の細い紐の部分を下側に折り曲げ、左右交互に編む |
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(5)交互に編む(途中) |
(6)交互に7回から8回織り込む(最後) |
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(7)(6)を横から見たところ |
(8)左右から触覚部分を細く裂く |
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(9)触覚を差込、足を短く切る |
(10)触覚部分を締め、前足を2本に分ける |
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(11)後ろ足を図の様に編みこむ |
(12)シッポを切り揃えて完成 |
ワンポイントアドバイス
・荷紐は硬くてちぎれる事はないが、最初は指先がかなり痛くなります。
・基本はやはりススキの葉で作ることかな?、柔らかい葉は織りやすい反面、ちぎれやすい。
・一匹織るのにススキの葉を5〜6枚使います。これで織り方の強弱がつかめるようになります。
・バッタを綺麗に作るコツは胴体のよろい部分をきちんと重ねて作ること、かな?。
(2006.4.13更新)
著者プロフィール
工藤 福成(くどう ふくなり)
1949年大分県豊後大野市生まれ。現在は大分市でボーイスカウトリーダーや青少年育成アドバイザーとして子供たちと自然体験活動をしている。2005年大分県キャンプ協会設立に関わり現在に至る。最近ではNPO活動で幼稚園や小学校、公民館等で自然体験やクラフトを教えている。本職は病院勤務。大分県キャンプ協会理事長、大分県・豊の国青少年育成ディレクター。