野外に出かけて焚き火をするとき、着火材を利用すると簡単に火は起こせます。しかしなぜか私たちは新聞紙1枚と現地で手に入る焚き木から火をおこしてみたくなるようです。今回は新聞紙1枚から確実に火をつける方法を考え「火を育てる」という気持で火をおこせる方法を紹介します。
■ 火が燃えるために必要なものは?
(1)もえるもの (2)熱 (3)空気(酸素)が必要とされるのは、皆さんご存知のとおりです。
「(1)もえるもの」については次で取りあげます。「(2)熱」はライターやマッチから求めることにします。また「(3)空気(酸素)」は、特別な環境でない限りそこらじゅうにあると思っていてさしつかえないでしょう。今回は、キャンプ場のカマドを使う想定でお話します。
■ もえるものをどう用意する?
先ほどの「(1)もえるもの」をもう少し細かく分けて考えておくことが大切です。
A . とてもよくもえるもの(新聞紙・牛乳パック・お菓子の空き箱・ダンボール・雑誌などの紙類)
B . 焚きつけ:よく燃える細かい薪(よく乾いた小枝、木の皮を割いたもの、油分のある針葉樹の葉、薪を細かく割ったもの、竹を細かく裂いて乾かしたもの)
C . 細薪:炎を上げる力のある薪(大人の親指くらいの枝や薪、)
D . 中太薪:これを焚き火で燃やしたい!という薪(長い時間行なう焚き火なら太い薪、炊事なら適度に割った太めの薪、など)
チェック! 焚きつけをしっかり用意しましょう。
ズバリ、Bの焚きつけの材料そろえに手を抜いてはいけません。焚きつけが充分に用意されれば、マッチ一本から確実に火が育ちます。まずは乾いた細かいものをたっぷり用意することにつとめましょう。そのうち、「このくらいあれば充分だ」「これはよく燃えるぞ」という量や質もつかめるようになります。
■ 薪の組みかた
(4) 焚きつけまで組みあがったら、炎をためる力のある薪をまばらにのせておきます。
※太い薪は乗せないの?・・・火がついてから徐々に育てればよいので、太い薪まで乗せておかなくても大丈夫。点火してから多少形がくずれたりすることもあるのです。もし、失敗してもやり直しできます。