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<ドブネズミ>駆除作戦成功で「海のカナリア」増加

  • 2017年3月21日
  • 毎日新聞

 希少な海鳥エトピリカやケイマフリが繁殖する北海道・根室半島沖の無人島・ユルリ島とモユルリ島で外来種のドブネズミ駆除作戦が2013年に行われた後、モニタリング調査でドブネズミが1匹も確認されず、根絶した可能性が高いことが分かった。その後ケイマフリは増加しているが、両島が国内唯一の繁殖地(北方領土を除く)のエトピリカは依然として漸減傾向にあるという。

 両島ではドブネズミが大量発生し、島の生態系に大きな影響を与えている恐れがあるとして、環境省は13年10〜11月に殺そ剤を計4回、25メートル以下の間隔でほぼすき間なく空中散布した。

 根室市でこのほど開かれた環境省釧路自然環境事務所主催の報告会で、その後3年間のモニタリング調査でドブネズミは確認されず、自然環境研究センター(東京都墨田区)の橋本琢磨上席研究員は「根絶した可能性が高い」と報告した。使用した殺そ剤は1ヘクタール当たり65キロで、総散布量は15・62トンだった。

 両島は環境省のレッドリストで絶滅危惧1A類に指定されているエトピリカの国内唯一の繁殖地で、美しいさえずりから「海のカナリア」とも呼ばれる絶滅危惧2類のケイマフリも繁殖している。

 このうちケイマフリは、ドブネズミ駆除前の13年春の78羽に対して、駆除後は14年に93羽、15年に140羽、16年に130羽が確認された。環境科学研究センターの長雄一・道東地区野生生物室長は「4年前に比べると増えている」と指摘した。一方エトピリカについては、14年以降の繁殖成功数が両島合わせて10〜4つがいで、漸減傾向が続いているとした。【本間浩昭】

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