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Vol.07 医療の原点はLOHAS にある!
ウエマツ自然医療センター センター長 植松 誠二さん

  • 2007年12月1日

ウエマツ自然医療センター センター長 植松 誠二さん

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PROFILE

1969年山梨県北杜市、八ヶ岳南麓の自然豊かな環境に生まれる。高校卒業後、東京柔道整復専門学校・ユニバーサルカイロプラクティックカレッジと、18歳のころから代替医療の世界に入る。整形外科に5年・カイロプラクティックの治療院に3年勤務し、現代医学・代替医療全般的に学び臨床経験を積む。
平成8年に帰郷し、カイロプラクティックオフィスを開業。平成11年マクロビオティックを取り入れ、総合的な代替医療施設として、ウエマツ自然医療センターを、その後オーガニックショップ&カフェクレア、ロハスショップクレアを開設、現在に至る。
柔道整復師・カイロプラクター
マクロビオティックセラピスト
LOHASコンシェルジェ

既存の医療機関への不満、薬に頼る医療への不信から自然療法や健康法の利用者が増えている。
植松誠二さんは自然との調和を取り入れた療法にいち早く着目し、豊かな自然の山梨県八ヶ岳南麓で代替医療施設を開院し、食をはじめ心と体の健康に取り組んでいる。

医療の原点に迫る!

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医学の父 ヒポクラテス

 「医学の父とよばれるヒポクラテスは人間と自然の調和を重視していました。彼は医師に高い倫理性と科学的な客観性を重んじることを教え、現在でも医師になるにあたって、『ヒポクラテスの誓詞』を誓わせる学校が多くあります。しかし、現代医学はヒポクラテスが最も重視していた、人間と自然の調和を無視して自然を敵対視し、自然を克服する道を歩んで来ました。どんなに科学技術が向上したとしても、自然を克服することなど不可能なことではないでしょうか。現在そのことに矛盾を感じ始め、自然との調和を重視した医学に回帰しようとする流れが大きくなってきています。」と話す植松さん。
 植松さん自身、医学の基本に戻り、その基本を最優先させた医療と自然との調和を意識した生活を送っています。

小宇宙人体!

 この写真は何の写真か分かるでしょうか?実はこれは血液の写真です。一滴の血液をそのまま化学的な処理をせずに、顕微鏡で撮影したものです。まるで宇宙をイメージさせるような神秘的な写真です。植松さんは、患者さん一人一人の血液を観察し、病気を診断するのではなく、自然との調和がなされているかを見るそうです。

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 現代医学では血液は無菌状態、つまり菌(微生物)は存在しないというのが基本的な考えですが、自然医学の考えでは、血液には共生菌が存在していると言うのです。実際に生きたままの血液を観察してみると、たくさんの小さな動く粒子を見ることができます。これらの微生物は、体内環境が悪化するに伴い、病原菌へと形態を変え、病気が発症すると考えられるそうです。ですから、病気の改善には、病原菌を殺すのではなく、食事など活習慣の改善を行い、体内環境を正常にし、病原菌を無害の菌に戻してあげることが大切なのだそうです。体の中も地球環境と同じく、さまざまな生命が共生共存して成り立っている小宇宙なのだそうです。

久司道夫先生との出会い!

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カリブ海クルーズ船内でのマクロビオティック食

 植松さんが開業して数年後、クシマクロビオティックの提唱者である、久司道夫先生(1949年渡米、食改善の指導と啓蒙活動を行い、1999年には日本人として初の米国国立博物館スミソニアン・インスティテューションに殿堂入り)と出会い、意識を変換させる大きな転機になったそうです。
 久司道夫先生は、自宅から車で20分ほどの場所にクシマクロビオティックの日本での拠点を作られるということで、年に数回八ヶ岳南麓を訪れていました。以前よりマクロビオティックを実践されていた植松さんは、久司先生のことはその著書などで知っていたそうですが、実際に会って指導までしていただけるようになるとは、夢にも思わなかったそうです。
 久司先生との出会いにより、ただ病気を治すためにマクロビオティックを指導するのではなく、健康で幸せになるため、そして個人だけではなく、地域・社会・国家・世界が平和になるために指導するという、より大きな視点で考えられるようになったといいます。

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船内レストランでのディナー

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カリブ海クルーズのイベントにご家族で参加の 植松さん

 また、今年2月には、カリブ海で行われたクシマクロビオティックのイベントに参加。このイベントは、世界各国から700名ほどのマクロビオティックを実践されている方々が集まり、カリブ海をクルーズしながらさまざまな講義と交流を楽しむというLOHASなイベントです。船の上では、3食とも一流シェフによるマクロビオティックの豪華な料理を楽しみ、朝はデッキにて朝日を浴びながら、ヨガやピラティス・導引を行ったそうです。
 植松さんがこのイベントに参加して一番印象に残ったことは、日本でマクロビオティックというと、質素で貧しいというようなイメージが強いが、世界のマクロビオティックは健康にも環境にも良く、さらに楽しく生きようという、LOHASの精神をとても強く感じたところだそうです。

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