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Vol.26 金井徹さん
生物のチカラが環境問題 解決の切り札!

  • 2015年4月22日
金井 徹さん

株式会社サクラエコクリーン 代表/金井徹さん

Profile
1948年長野県生まれ。1971年日本大学卒業、日本火災海上保険株式会社入社。損保営業一筋に生き、国内各地を支店長として勤務するうちに各地域の環境問題に接してきた。日本火災を退社後、環境問題のコンサルタントとして2002年に株式会社ナチュラルを設立。2012年3月、バイオ式ゴミ処理機メーカーとして株式会社サクラエコクリーンを立ち上げ同社代表となる。環境問題の一助となるべく同事業に邁進。第1号機は『環境すぐれもの』の商品名で発売、2014年には室内型生ごみ処理機『環境エコ美人』を発売。全国700店の企業、NPO法人、個人有志らが紹介代理店として協力、生ゴミ処理機の市場拡大を図る。

 

燃えるゴミの約40%は生ゴミです 日本のごみ焼却場数は世界一です。ごみ焼却量はヨーロッパ先進国の10倍以上で、日本人1人あたり1日に約1kgのごみを排出しています。事業ごみは2001年の「食品リサイクル法」の施行により再資源化が進んでいますが、家庭ごみについては手つかずの状態です。
 「燃やすとダイオキシン、埋めると土壌汚染」という認識のもとヨーロッパなどの環境先進国では厳しい規制があり、3Rならぬ4Rによってごみの大幅削減に成功しています。
 3Rは、REDUCE(減らす)、REUSE(再使用)、RECYCLE(再利用)ですが、4Rは「REFUSE(リフューズ・やめる)」が加わります。では、「REFUSEとREDUCE (やめる、減らす)」にはどうしたらよいでしょう。
 今回ご紹介する金井徹さんは、損保営業時代、国内各地を支店長として勤務するうちに各地域の環境問題に接し、ごみ焼却場の設置の反対運動や拡充計画で地域の不協和音など実見しました。環境問題の一助となるべく周囲の支援を受けて起業したのでした。

バイオのチカラで生ごみが消える!?

バイオ剤は見た目も香りも土そのもの
バイオ剤は見た目も香りも土そのもの
 生ごみ処理機はバイオ式と乾燥式がありますが、乾燥式は単純に乾燥しただけで、もし仮に乾燥した生ごみを肥料として施肥を行った場合、水分を吸収して生ごみに戻り、悪臭、根ぐされなどが予想されます。
 金井さんが手掛けたのはバイオ(微生物)による生ごみ処理機。例えば、自然の山は落葉や動物の死骸で山が大きくなることはありません。バイオ式はこの原理を凝縮した生ごみ処理機。生活環境に配慮した自然界にあるものだけを組合わせ、自然・安全・無害の土壌菌のバイオ剤を育て、見た目も香りも「土」そのものです。

環境展で来場者に生ごみ処理機の説明をする金井さん
環境展で来場者に生ごみ処理機の説明をする金井さん
生ごみを1日でほぼゼロに消滅するという生ごみ処理機『環境すぐれもの』と『環境エコ美人』
生ごみを1日でほぼゼロに消滅するという生ごみ処理機『環境すぐれもの』と『環境エコ美人』
 このバイオ剤がすぐれもので、驚異的な早さで分解します。火を通したものは約1時間程度で水と炭酸ガスに分解。根菜類は少し時間がかかりますが小さく切れば1日で分解し、生ごみをほぼゼロに消滅してしまうというのです。商品名も『環境すぐれもの』で発売。
 「発売当初、バイオの性質を知らずに生ごみを大量に処理機に入れた消費者が多く、臭いの発生したこともありましたが、丁寧に説明しバイオの性質を理解していただいた結果うまく機能し始めました。処理機自体も改良を加え現在に至っています。当時色々なメーカーがバイオ式生ゴミ処理機を手がけたのですが、性能、消臭が今一歩であり、かなりの企業がバイオ式処理機製造から撤退しました」という金井さんは、昨年11月には室内用消滅型では国内初のバイオ式電動生ゴミ処理機『環境エコ美人』も発売しています。

 「バイオの力で水と炭酸ガスに分解し1日1kgの生ごみを処理すれば1ヵ月で約30kg、1年で360kg。300世帯が家庭で生ごみ処理を行えば年間100トン超のごみ処理ができる。自治体も100トンの生ゴミ収集から開放され焼却もしなくて済みます。そのため自治体も積極的に助成金として平均2~3万円の補助を行っています。また過疎化の進む町村では自治体の行政サービスの低下を防ぐ救世主になる」と熱く語る金井さん。
 そして金井さんは、今年もう1つの環境問題「家畜の排泄物処理」に取り組み始めました。


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