第26回　元総理大臣「安倍晋三」夫人 ／ 安倍昭恵さん
翔る！ ニコニコ大使

私にできること 皆にできること

今後は、どのような活動を考えていらっしゃいますか？

チェンマイにて

バーンロムサイで買ったマット 　私のできることは、本当に知れています。特別な能力がある訳でもありませんし。運動体として一貫して身を呈して活動している訳でもありません。
　
　タイのチェンマイで「バーンロムサイ」というエイズ孤児たちの生活施設を運営している福祉財団法人があります。
　代表は「名取美和」さんという日本人で、たびたびマスコミにも登場されています。まず驚かされるのは、バーンロムサイの施設の素晴らしさ。
　名取さんは、もともとデザインの勉強などもされていた方で、運営費を寄付だけに頼らず、自分たちでも生みだしていきたいという考えのもとに、ドーム型の素敵なゲストハウスも運営されていますし、魅力的なものづくりにも積極的に取り組んでいらっしゃいます。バッグや手製の布など、本当に欲しいと思わせる製品ばかり。鎌倉にもショップをお持ちですし、ネット販売もしています。支援も含めて、是非、ホームページを覗いて下さいね。

　何故、バーンロムサイのお話をしたかといいますと、此処では、母子感染した子供たちが30名暮らしており、開設当初は抗HIV療法もなくて、発症した子供が10名亡くなったそうです。今は、病気の発症をかなり抑えられるようになり、2002年10月以降は誰ひとり亡くなることなく、元気に暮らしているそうですが。いわば、その真剣勝負の中で日々戦っており、私の考える本物の活動家であると思うからです。
　　
　私ができるのは、そんな本物の活動家といわれる素敵な人たちを紹介したり、そんな人と人とを繋いでいくことによって、活動がより分厚く、盛んになってゆくお手伝いをすることです。

　少しでも共感を感じて下さるのなら、どうか、一歩踏み出して、様々な活動に参加してみましょう。それは、貴方自身の新しい人生のはじまりでもあります。

■取材後記 写真画家・詩人：KAZZ もりした 高名な政治家夫人、しかも、元総理夫人となると、こちらが身構えてしまうものだが。安倍昭恵さんにお会いすると、皆そんな懸念は吹き飛んでしまう。まるで、朝霧の晴れ上がった高原で、白い可憐な花に出会ったような清々しさ。「そんな冗談ばっかり…」昭恵さんご本人は、きっとそう仰るでしょう。 しかし、幾つになっても、物事を真正面から捉え、真摯に立ち向かわれる姿は、本当に純粋で、しかも、野に咲く花の強さも秘めていらっしゃいます。どうかお酒の飲み過ぎで、その花をしおれさせることなく、いつまでも「正しいことは正しい」と信じる道を翔け抜けて下さい。