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空想地図が現実社会と向き合う助けに。他者理解を促した「想像力」

  • 2020年11月25日
  • ライフハッカー[日本版]

道路や駅、番地などが精密に描かれた地図。よく見ると、コンビニのロゴや路線バス、住人の落としものまで細かく記されています。しかしこれらがすべて、空想上の世界だとしたら…。

IBMのWebメディアMugendai(無限大)に、「架空の都市の地図をつくり続ける」方が登場。一見「何の役に立つの?」と思うことが、実はとても有益であると分かりました。

“それらしさ”を再現することで“リアル”に近づいた

インタビューに登場していたのは、「空想地図作家」の肩書を持つ今和泉隆行さん。7歳から書き始めた架空の都市「中村市(なごむるし)」の空想地図は、現在に至るまで30年近くアップデートを続けています。

今和泉さんが地図を書き始めたきっかけは、「それらしさ」の再現に面白さを見出したから。

架空の都市を描き、徐々に本物と見紛うようになっていく過程は、たとえるなら「似顔絵が上手くなりたいから、絵を描く」という気持ちに近かったといいます。

また、ご本人いわく「人生で最も自己肯定感が低かった」中高生の頃、ファンタジーの世界より現実が好きだった今和泉さんにとって、空想地図は心を支える独自の世界にもなったそうです。

Image: Mugendai(無限大)

空想都市の住人になりきる想像力が、多様性理解のヒントに

架空の都市を描くからには、好き勝手自由につくればいいようにも思います。しかし今和泉さんは、神様や市長といった絶対的な視点は持たないようにしているそう。

なぜなら、今和泉さんにとっての空想地図制作は「あらゆる他者になりきること」だからです。

地図を通じ、そこに生活するさまざまな人の気持ちを想像し、「分からないものを分かろう」とすることは多様性への理解につながると、以下のように語っています。

空想地図にそのまま自分自身を置くと、私の万能ではない社会適応力を感じて、自分の限界を痛感するでしょう。

(中略)他者になりきることは、自分以外の誰かの理解にも役立ちます。

自分自身が共感できないタイプの人や、周りにいないタイプの人を想像する経験は、実際にそれに近い人と出会ったときに接点を見つけやすくなりますから。

今和泉さんにとって意外だったのは、作者であるご本人にとっても「人を惹きつけるほどおもしろい街ではない」はずの中村市に、行ってみたいと望む方が多かったこと。

今和泉さんはそれを「現実の地図ではないから没入」でき、「空想だからこそ想像力が働く」からではないかと語り、もはや自分ではなく読者が空想する地図になっていると表現します。

その他にも、空想地図を描いたことで広がったリアルのつながりなど、インタビューの続きはMugendai(無限大)からお楽しみください。

Image: Mugendai(無限大)

Source: Mugendai(無限大)

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