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スピーディな仕事をするには、迷いを減らして「10秒で即断する」ことが大切

  • 2018年5月17日
  • ライフハッカー[日本版]

仕事のスピードは、パソコンなどの操作技術だけでなく、対人関係の築き方や、ダンドリの仕方、物事の判断基準などにおいても、研磨と改善を繰り返していけば少しずつ磨かれていくもの。そう主張しているのは、『5倍速で結果を出す スピード×ダンドリ仕事術』(岡田充弘著、明日香出版社)の著者です。

つまり、すぐに上達しなかったとしても焦る必要はなく、じっくり取り組んでいけばいいということ。本書ではそうした考え方に基づき、「スピード」×「ダンドリ」をテーマに掲げ、本当に役に立つ技を伝えようとしているのだそうです。

一足飛びではなく、年輪のように少しずつ太く大きくなっていくイメージです。スピード×ダンドリストへの道もまずは第一歩から。(「はじめに」より)

そんな本書のなかから、きょうは第4章「10秒即断術」に焦点を当ててみたいと思います。

問いはシンプルにすると答えが出る

仕事は迷うことの連続ですし、その分野で経験が少なければなおさら。「誰に頼むか」「どの案がベストか」「具体的にどうやって進めるか」など、簡単な迷いから複雑な悩みまで、挙げだしたらきりがないはず。そのため、迷っているうちに時間を大幅に浪費してしまったなどということもあるかもしれません。しかし、このことについて著者は感じることがあるのだそうです。

スピーディな仕事をするには、実は個々の作業速度を上げるよりも、作業間の迷いを減らして判断速度を上げる方が、仕事全体への影響が大きいと、経験から感じています。 ですから、迷いを減らして「10秒で即断する」ことをオススメします。 (91ページより)

迷いを減らす最も簡単な方法は、判断軸を複雑にしないこと。「やるか、やらないか」というように問いをシンプルにすることで、答えを素早く明確に導き出せるようになるということです。

逆に、いつも迷う人は問いを設定する時点で、複数の視点をあれこれ混ぜてしまっている場合が多いのだとか。

個々の判断速度が上がると、自然と仕事のテンポも速くなるもの。シンプルに問い、即断する習慣がつくと、全体として無駄なく効率的に仕事を進められるようになるということです。

人はつい物事を複雑に考えてしまいがちですが、「やるか、やらないか」「行くか、行かないか」など、まずは日常のちょっとした問いをシンプルにしてみる。それだけで、苦手だった仕事もやがて楽しくなってくると著者はいいます。(90ページより)

選択肢はいたずらに増やさない

なにか判断をするべき局面で、やたらと選択肢を増やそうとする人がいます。しかしそれだと結果的に、「あれもしなきゃ、これも考えておかなきゃ」と不安な気持ちが加速し、頭のなかがどんどん一杯になってしまうでしょう。「10秒以内に即断」など、とてもじゃないけどできないという状態に陥ってしまうわけです。

少しでも判断を速くして仕事のスピードを上げようと思えば、そもそも余計な選択肢を増やさないことです。 選択肢が少なければ少ないほど、判断に要する時間は少なくて済みます。 (95ページより)

著者も日ごろから、モノやコトに限らず、あらゆる選択肢が自然に増えて行かないように気をつけているのだそうです。身近なものでいえば、日常着る服やカバンに入れる持ち物なども、極力減らすようにしているのだとか。仕事でも基本的にパソコン、スマホを使うので、文具や什器類もごくわずかしか所有していないといいます。

もちろん、仕事における判断にしても同じ。3つの選択肢から選ぶのと20もあるなかから選ぶのとでは、考慮しなければならない与件の量も変わってくるわけです。

しかし本当に考慮すべき価値のある選択肢など、実際には上位3つ程度。だとすれば、多くを出さなくとも、そこそこの選択肢が出た時点で、優先順位の上位3つのなかから最終判断したとしても結果はそう変わらないはず。むしろそれは、極めて効率的かつ合理的な判断術だといえるかもしれません。

だからこそ、「日ごろの選択肢」と「なにかあったときの選択肢」をいたずらに増やさないよう、気を配ることが大切だという考え方です。(94ページより)

即断するための判断基準を決めておく

判断の速度を速めるだけでなく、あらかじめ判断基準を明確にしておくと、判断の「型」ができ、さらに速度を増すことが可能に。判断基準は「倫理観」「社会的意義」「好奇心」「便宜」「実現性」の5つの視点があれば、ビジネス上のどんな状況も網羅できるそうです。

もちろん、それぞれの視点でどんな内容にするかは絶対的なものではなく、個々人の価値観や心情によるもの。ただしその時々で判断がぶれないように、「自分は(このプロジェクトは)なにに重きを置いているのか」を一度見なおす機会を持つべきだといいます。

判断基準の視点とその解説は次のとおり。( )は著者の基準例です。

【倫理観】人として道から外れていないか(誰かを傷つけないならGO!)

【社会的意義】社会的にやる価値があるか(なんらか社会課題を解決するならGO!)

【好奇心】自分が心から興味が持てるか(おもしろく、かっこいいことならGO!)

【便宜】そこに便宜や利益があるか(時間とお金が生まれるならGO!)

【実現性】現実のものとしてなりえるか(30%できそうならGO!)

(99ページより)

著者の場合は、これらの視点の中でも、(「倫理観」は当然のものとして)「好奇心」の軸が強いそうです。いずれにしてもこうして自分の「判断の軸」を意識することによって、より素早い判断ができるようになるということです。(98ページより)

迷ったときはとりあえず直感を信じる

仕事をしていると、情報不足のために、その場ですぐには判断しづらい場合があります。そんなときには、思い切って自分の直感に頼ってみるのもひとつの手。直感というと「当てずっぽう」のように思えるかもしれませんが、直感は自分自身が気づいていないことをすでに知っているのだといいます。

直感は右脳の役割のひとつですが、他にも、図形や映像の認識・記憶など、左脳をはるかにしのぐ情報量を瞬時に処理しているのだそう。したがって直感を使いこなせば、仕事のテンポは格段に速くなるということです。

なお、直感はおおむね「人」「チャンス」「危険」にまつわる判断で使うことができるそうです。

人を見極める

肩書きや実績に惑わされることなく、その人自身の能力や特徴、人間性をじっくり観察するべき。また自分との相性も大切であり、その点を軽く見ているとあとで大きなしっぺ返しが。

観察のコツは、言葉よりも行動や振る舞いに注目すること。なぜならそういうところに、いろいろシグナルが出ているものだから。

チャンスを嗅ぎ分ける

誰しもチャンスを得たいと思っているはずですが、現実的にはそううまくはいかないもの。唯一コツのようなものがあるとすれば、目先の利益を追うのではなく、「それは世の中にとって長期的にいいことなのか」という視点を持つことだといいます。

そうすれば応援者も増え、本物のチャンスを嗅ぎ分ける直感も研ぎ澄まされるというわけです。

危機を察知する

経済的な損失、あるいはキャリア・信用を失うなど、仕事上の危険の形はさまざま。しかし、うまくいっていない人は「その後どうなるのか」といった想像力に欠けることが多いようだと著者は指摘しています。また、信頼できない人と距離を置くのと同時に、うますぎる話にも注意が必要。

いずれにしても、「直感」の力に頼ることで、素早く大胆な判断が可能になるということです。

(102ページより)

「ダンドリ下手」を自覚する人は、決して少なくないはず。だからこそ、「なんとかしたい」と感じているなら、本書から気づきを得ることができるかもしれません。

Photo: 印南敦史

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