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絵本の読み聞かせ、最後まで聞いてもらうには?【小川大介先生の子育てよろず相談室】

  • 2019年11月19日
  • レタスクラブニュース
梨花さんもInstagramで大絶賛の子育て本「頭のいい子の親がやっている『見守る』子育て」の著者、小川大介先生が、悩める親たちにアドバイス。「うちの子のこんなところが心配」「私の接し方、コレでいいの?」など、子育てに関するありとあらゆる悩みにお答えします。連載第13回目のお悩みはこちら。





【お悩み】

2歳3か月の息子についての相談です。小さい頃から読み聞かせをしてあげるといいと聞いて、絵本の読み聞かせを始めたのですが、息子は全然聞いてくれません。読んでるそばから本のカバーを取ってしまったり、ページをどんどんめくってしまったり、ジャマをするばかり。『ノンタン』シリーズのような短い絵本でも、途中でどこかに行ってしまい、最後まで読み切れたことは一度もありません。それでもがんばって続けているのですが、毎回毎回そんな感じなので、心が折れてしまいそうです。それでもやはり読み聞かせは続けたほうがいいのでしょうか? 最後まで聞いてくれる工夫があれば教えてください。(ハカタさん・39歳)



【小川先生の回答】

■読み聞かせの価値は、読み切ることじゃない

まず最初にお伝えしておきたいのは、“読み切る必要はない”ということです。読み聞かせでもっとも重要なのは、親子で同じ時間を過ごし、お子さんに『話をしてあげたい』という気持ちを伝えてあげること。そこに価値があります。子どもは、声の音色や体温を伴って読んでもらうことで、自然と場面が浮かんできたり、気持ちが伝わったり、世界を感じられたりします。それがいずれ、読む力や共感する力などにつながっていくわけです。ですから、ストーリーを追って最後まで読み切ることよりも、“子どもの気持ちが乗っている時に、お母さんが楽しく読んでくれた”という体験に意味があります。読んでいるその瞬間瞬間が楽しければ、最後のシーンがわからないまま終わっても何の問題もありません。お子さんの気持ちが次のところへ行ってしまったら、「じゃあ、今日はこれでおしまい」「続きはまたあとで」でいいと思いますよ。



■内容を理解しなくても、絵本で遊ぶだけで十分

まだ2歳のお子さんであれば、じっと聞いているのが難しいという子も多いことでしょう。その場合は、座る位置を変えてあげるだけでも違ってきます。例えば、初めは隣り合わせに座って読み、少ししたら向かい合わせになって、「ママはこっちから見るから、〇〇ちゃんは向こうから見てみて」など、見方を変えてあげるのです。動きや変化を取り入れることで、飽きずに読書タイムを楽しめるようになります。また、あるページの絵に子どもが惹かれたならば、その絵について話してみるのもおすすめです。「これは何色かな?」「りんごは何個あるかな?」など、本を使って遊ぶ感じでやってみましょう。ストーリーをちゃんと追わなくても、そもそも絵本には、絵もお話も含めた全体の世界があるので、そこで楽しめれば十分。内容を理解させる必要はありません。読了するという発想から離れ、もっと柔軟に、お子さんと一緒に絵本の世界を堪能しましょう。そうすればもっと、読み聞かせが楽しくなるはずです。



回答者Profile

小川大介

教育専門家。中学受験情報局『かしこい塾の使い方』(https://www.e-juken.jp)主任相談員。

京都大学法学部卒業後、中学受験専門のプロ個別指導教室SS-1を創設。教科指導スキルに、子育てコーチング、学習タイプ別の指導術を組み合わせ、短期間の成績向上ノウハウを確立する。個別面談の実施数は6000回を数え、受験学習はもとより、幼児低学年からの能力育成や親子関係の築き方指導に定評がある。各メディアでも活躍。著書多数。(レタスクラブニュース・酒詰明子)

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