家事育児、仕事に追われる主婦は、毎日へとへと!そんな毎日を笑い飛ばしちゃおう!ということで、「へとへと座談会」を開催。
今回は、レタスクラブでもおなじみ、インスタで大人気のマルサイさん。そして3名の30~40代の主婦が集まりました。へとへと主婦の「あるあるトーク」、共感して一緒に笑っていただければ幸いです。まずは詳しい参加者プロフィールをご紹介していきましょう。
・マルサイさん。イラストレーター。三人兄弟+夫の5人家族。著書に、コミックエッセイ『うちの子の場合!』(KADOKAWA)、単行本『男子が3人います。』(大和書房)。
・Nさん。47歳会社員。6歳の長男と夫の3人家族。長男は夕方までの預かりがある幼稚園に通っている。
・Yさん。37歳会社員。小学4年生の長女と年中の次女、夫の4人家族。
・Oさん。41歳。週2日は在宅でテレワークをしている会社員。小学3年生の長男と、保育園に通う2歳次男、夫の4人家族。夫実家で二世帯暮らしをしている。
・Kさん。44歳WEB関係の自営業。4歳の長女と夫との3人家族。長女は平日夕方まで保育園に通っている。
夕方5時。頭の中で、怒涛の第2ラウンドゴングが鳴る
さて今回の参加者は皆、就労形態はそれぞれですが、それぞれ仕事をしていることが共通点。夕方になれば仕事を切り上げ、ダッシュで保育園や学童にお迎えに行き、そこからの買い物や夕飯準備、掃除洗濯お風呂、翌日の準備(もちろん子どもの)……と毎日がバッタバタ。メンバーが顔をあわせるとすぐ、「夕方5時から問題」が話題に上りました。
Oさん「夕方5時くらいって、ジャッジの時間じゃないですか? 今日は作れる? 材料あった? それとも買っちゃう? みたいな」
Y「あるある。終わらない仕事に焦りつつ、脳内でポーンと新たなタスク管理画面が起動する、みたいな(笑)」
マルサイさん「私は、夕飯は必ず作るというのが染み付いちゃっているんですよ。だから5時半には夕ご飯を作り始めるってマイルールがあります」
皆「おおお!」
K「マルサイさんは、今日は疲れたから惣菜買ってきちゃえ、とかないんですか?」
マルサイ「うちの家族、ごはんへの期待値がすごいんですよ。いっとき仕事がすごく忙しくなっちゃって、『そんなに手をかけたご飯作れないからね!』と宣言したら、なんか家の中がめちゃくちゃ沈んだ雰囲気になってしまって(笑)。うちは夫も自宅で仕事していて、めったに飲みに出かけるとかもないもので、ごはんが唯一のエンタメにしているようなところがあって、手抜きメニューだと明らかにしょんぼりする。家族全員口に出して文句を言ったりはしないんですが、この前なんか、長男がメソメソしはじめちゃって」
N「それだけお母さんのごはん大好きなんですね。かわいい(笑)」
O「ちなみに、昨日はどんなメニューだったんですか?」
マルサイ「豚の薄切り肉を揚げ焼きにしてマリネに仕立てたものがメインで、あとはいんげんのごまあえと、茹でブロッコリーにドレッシングをかけたもの。ごはん、味噌汁です。あとは赤みが欲しくて、キムチも出したかな。基本、手をかけるのは1品って決めていて、あとはかんたんな副菜にしています 。味噌汁はインスタントを使う日もありますよ」
K「あああ、人が作ったごはんが食べたくなってくる……」
へとへと母たちの手抜きご飯事情いろいろ
Y「外食しても、メニューを自分で決めて食べるじゃないですか。でもそうじゃなくて、わあ、これ何? どんな味がするの? という、家庭の食卓に上る未知のものを食べたいんですよね~!」
N「わかりすぎる。自分が作ったものってマンネリになりますしね。主婦あるあるだなあ。それなのに毎日必ず作るマルサイさんは本当にすごいです」
マルサイ「期待されちゃっているから仕方ないのと、わたしが母として唯一できることはごはんくらいかなと思ってるもので…」
K「私はつい、保育園でしっかり食べてきているから、家では簡単でいいかなーなんて思ってるので、耳が痛い(笑)。うちの冷凍庫には必ずレンチンのパスタが待機していますねえ」
Y「子ども、好きですよねー!買っておくと助かる…!」
K「あとは保育園のお迎え後にそのまま自転車を焼鳥屋さんに乗りつけ、店頭販売している串焼き買って帰り、家ではトマトときゅうり切るだけというパターンも定番。でも保育園の連絡帳に夜と朝、何を食べたか書かなくちゃいけないんですよ。で、焼鳥が続くとちょっと恥ずかしいので、チキンソテーと書く(笑)」
N「嘘ではない(笑)。うちもそんな感じですよ。へとへとすぎて今日はもう作れない……! というときは、全力で便利なものを使ってます」
O「私の友だちが調理師なんですけど、食卓がちょっとさびしいと、子どもが『いいんだよ、ママ』と言うんですって」
一同「やさしいじゃないですか」
O「違うんです。その後ニッコリと『僕、待ってるよ』なんです。……で、もう1品作らされると」
一同「ひえええー。」
K「想像するだけで、気分がへとへとに…!」
O「今はお母さんが作ってるけど、大きくなったら、もう1品食べたいときは自分で作るんだよって言い聞かせてはいるみたいなんですけどね。料理が得意なお母さんも大変だなーって思っちゃいました」
K「とにかく品数重視のご主人がいる友人宅では、つけ合わせも薬味も全部小皿に盛るそうですよ」
Y「それをやると洗い物がね…。でも、それでいいのね!というほほえましさもありますね(笑)」
マルサイ「食事が華やかに見えさえすれば、遠目から見ても食卓がワーって盛り上がるっていうのはありますね。だから私、手抜きテクは凄い磨いていますよ」
一同「どんなテクか、知りたい!」
マルサイ「本当に簡単なものばっかりなんですけどね。焼き魚の下にシソを敷いたり、もずくは器に盛ったあとゴマをパラパラッと散らすとか。要は見栄えでごまかす感じ。カジュアルな服でもピアスつけるだけで、ちょっとおしゃれに見えたりするじゃないですか。あんな感じで、盛り付けでいかにも手間かけた風に見せるかですね」
K「それでもひと手間ですから、偉いですよ」
へとへと主婦たちの希望の光。それは便利家電!?
O「ちなみに、人数多いと皿洗いもそれなりですよね。皆さん、食洗機とか使ってます?」
マルサイさん「設置場所がなかなか難しいかなーと思い続けて、結局手洗いしてますね。毎日30分くらいは皿洗いしてるかも」
N&K「うひゃー。それは買うべき!」
K「うちも置くスペースがないだのなんだの言って夫が買うのを渋っていたんですが、私の手湿疹が悪化したタイミングで、有無を言わさず買っちゃいました。そうしたらもう楽すぎて、今まで手で洗っていたことに腹がたってくるくらい」
N「食洗機買った方って、私の周りもみんなそう言いますよ。我が家も3人しかいないうえ、さらに夕飯は子どもとふたりですが、それでもそう思いますもん」
K「その昔、一般家庭に初めて洗濯機が登場したときも、へとへと主婦たちはそう思ったんでしょうかねえ」
O「うちの食洗機は義実家世帯と共有しているビルドインタイプなんですけど、義母が『壊れているのよー』と言い、そのまま食器庫と化しています。修理してほしい……!」
K「親世代って慣れているやり方のほうが楽、みたいに思っているふしがありますよね」
Y「便利家電といえばこの間ルンバ買ったんですけど、床が散らかりすぎていてまだ走らせてない(笑)。土日子どもがいなかったんで、その隙に片付けようとおもったら、あっというまに週末が終わってしまった……」
K「ルンバいいなあ! でも、うちは永遠に走らせる環境が作れないけど。部屋の整理整頓って、本当にたどりつけない。あと、布団乾燥機もすごく助かっています」
Y「今の時期使うと、湿気が飛んで布団が軽くなりますよね! 靴が乾かせるのも嬉しい。というか、子どもってなんで、日曜の夜に上履き出してくるんでしょう~」
O「へとへとに追い打ちをかける、子どもの無邪気なうっかりもあるあるですねえ」
K「今は最新の洗濯機が欲しいですね。今ってすごいんでしょう? 衣類にあわせて回転数を制御したり、スマホで遠隔操作できたり」
O「洗濯機はまさにこの間10年前のドラム式が壊れて買い換えたんです。コースを選択するたけで、家に帰ったらもう乾くまでが終わってる。もう、ドラえもんの道具みたいですよ‼ ついたたまずに、そこから使っちゃう」
N「でもやっぱり究極の救世主は、家電より何より家事代行サービスでしょうか?」
K「うちも過去に2回ほどお願いしたことがありますが、ベトベトなキッチンが2時間ほどでピカピカツルツルになって本当に助かりました」
Y「家事代行サービスを使うことで、夫婦関係がよくなるなんて話もあるみたいですよ。確かに、イライラが少なくなりそう。あれって『今日はキッチンの掃除』とかだけでなく、小さいちょっとした家事もお願いできるみたいですね。このゼッケンつけておいてください、みたいな」
※編集部注:サービス事業者により異なります
N「へえー!自分の親にお願いする感覚ですね」
Y「あれもやらなきゃこれもやらなきゃ!とイライラするくらいなら、そういうサービスを利用してラクになるのもいいですね!」
へとへと主婦たちのおしゃべりは、いつまでも終わらない気配ですが、前編はひとまずここでいったん終了。後編の話題は、PTAや部屋の整理、夫の家事育児についてと展開していきます。
文=酒詰明子