心が弾むおしゃれとは? / (C)江面旨美/KADOKAWA
デザインし、縫製し、個展で販売する…という流れを、39年間ひとりで続けてきたumamibags(ウマミバッグ)クリエイターの江面旨美さん。
「若く見えるより、元気に見えるほうが得だなって思う」と話す彼女の、さりげなくオシャレなファッション、心の静穏をもたらすインテリア、自身の健康など、「これからどう生きていこうか」を見つめ直したライフスタイルをご紹介します。
75歳を迎えた彼女の「心が弾む人生の秘密」に、今後の人生のヒントが見つかるかもしれません。
※本記事は江面旨美著の書籍『75歳、心が弾めば人生は楽しい』から一部抜粋・編集しました。
心が弾むおしゃれとは?
おしゃれは、派手でも地味でも、それが自分に似合っていれば、人の目など気にせずに楽しめばいいと思います。似合うかどうか、自分で見定めるのはなかなか難しいけれど、私が大切にしているのは、心が弾むかどうか。この感覚を軸に、その時々の年齢や体形、流行、生活に合うかどうかを考えて、たどり着いたのが、今の私のスタイルです。
ジャケット(コム デ ギャルソン)は15年前に購入し、今も活躍中。パンツ(ユイノア)、バッグは牛革の自作。 / (C)江面旨美/KADOKAWA
私は髪も染めないし、口紅以外、お化粧もしないから、どうしても年齢は出てしまいます。だからと言って、後ろから見ると20代に見えるようなファッションは、ただイタいだけ。若く見せようとすることは、損こそしても、決してお得ではありません。むしろ加齢による変化は素直に受け入れて、「はつらつと元気に見えること」を大切にして、おしゃれを磨きたいと思います。
今は、シンプルでマニッシュなものが中心です。柄も装飾もなく、白、紺、黒、ベージュなどベーシックな色が基本。こういう服は着回しが利いて、コーディネートしやすいです。洋服にかけられるお金は限られているので、経済的でもあります。ただ、シンプルなものは、どうしても単調になって、いつも同じような装いに見えてしまいがち。だから、アクセサリーやメガネ、靴やバッグ、スカーフなどデザイン性のある小物類で変化をつけ、元気に見えるようにしています。
いつもの散歩道で。Tシャツ(コム デ ギャルソン)の裾のピンクが利き色に。コート(ギャレゴ)、コットンパンツ(ワイズ)。 / (C)江面旨美/KADOKAWA
気をつけているポイントをもう一つ。姿勢です。ある方をお手本に学んだのですが、姿勢次第で、おしゃれに見えるかどうかが決まります。日頃から意識して、背筋を伸ばして大股でスッスッと歩く。シャンとして、気持ちも上がります。
著=江面旨美/『75歳、心が弾めば人生は楽しい』