NISAで行うべきなのはリスクを抑えた長期投資(※画像はイメージです) / 画像素材:metamorworks / PIXTA(ピクスタ)
やめてよかったこと お金をかけてよかったこと まとめてみた!
元国税局職員でファイナンシャルプランナーの資格を持つ、現役東大生芸人さんきゅう倉田さんが、お金に関する「で、どうすればいいの?」をわかりやすく解説。貯金ゼロからのお金を増やす近道とはいったいどんな方法なのでしょうか?
自分が知っておくことはもちろん、大学生やひとり暮らしをするお子さんと共有したい情報も満載です!
いまさら人に聞けない、NISAの基本
月々、3万円や5万円を貯金しようと考えたとき、〝貯金ではなく投資〟に回すのはどうでしょうか。
投資は危険ではないかと思われるかもしれませんが、やり方次第では、貯金よりもはるかに意味のある積み立てになります。
2024年10月現在、メガバンクの普通預金の金利は0.10%です(それ以前は0.02%でした)。100万円を1年間預けていたとして金利は1000円です。
NISAの基本について、あらためてまとめておきます。
証券会社などを通してNISA口座を開設して(ネット上で簡単にできます)、そこで投資した金融商品から得られる利益については非課税になります。
年間で投資できるのは最大360万円という制限があり「少額投資非課税制度」とも呼ばれています。
年間360万円までしか投資できないといっても、ひとり暮らしの20代、30代にとっては十分な額です。均等に積み立てていくならひと月に30万円まで投資できます。
非課税のメリットにピンとこない人もいるかもしれませんが、通常、投資の収益に対しては約20%の税金がかかり投資により100万円の利益が出れば20万円の税を納めます。
通常20%の税金が免除されるというのはとてつもないメリットです。
新NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」があり、年間360万円という限度額は、つみたて投資枠の120万円と成長投資枠の240万円に分けられます。
NISAは〝家計の安定的な資産形成を支援するための制度〟とも位置づけられていて、ここで推奨されるのは短期売買型のギャンブル的投機ではありません。
NISAで行うべきなのはリスクを抑えた長期投資です。
つみたて投資枠で対象となるのは、一定条件を満たした「投資信託」に限られます。
投資信託は、比較的安定した資産形成につながりやすくなっています。
【著者プロフィール】
さんきゅう倉田
芸人。ファイナンシャルプランナー。大学卒業後、国税専門官採用試験を受けて東京国税局に入局。中小法人を対象に法人税や消費税、源泉所得税、印紙税の調査を行ったのち、同局退職。吉本興業の養成所NSCに入学し、芸人となる。SNSなどで発信した税やお金の情報が話題となり、税や経済についての執筆や講演等を数多く行っている。
※本記事はさんきゅう 倉田著の書籍『元国税局職員で現役東大生芸人が頭のいい人たちから学んだ ひとり暮らしのお金大全』から一部抜粋・編集しました。
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