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小豆のお粥を食べて邪気を払う。1月15日は何の日?【年末から年始のマナー】

  • 2025年1月13日
  • レタスクラブニュース
小豆のお粥を食べて邪気を払う。1月15日は何の日?【年末から年始のマナー】
小豆のお粥を食べて邪気を払う。1月15日は何の日?【年末から年始のマナー】 / Mayu78 / PIXTA(ピクスタ)

お正月にいただくお粥といえば「七草粥」がよく知られていますが、1月15日の小正月(こしょうがつ)に食べる行事食「小豆粥」というものもあります。あまりなじみのない小正月や小豆粥とはどういうものなのか、「現代礼法研究所」主宰の岩下宣子先生に聞いてみました。

年の初めのおめでたい満月を祝う小正月

小正月とは、1月1日を中心とした正月行事「大正月(おおしょうがつ)」に対して、1月15日に行われる行事のことを指します。
かつての日本は暦の基準を「月」にしていたため、「満月から次の満月まで」が一カ月でした。
さらに、昔の人にとって、満月はおめでたいもの。
このため、1年の最初の満月にあたる旧暦の1月15日を「1年の始まり」、つまりお正月として、お祝いしていたのです。
元日が1月1日に変わった今も、その風習は残っています。

また、古来中国では、疫病神を祓うため、冬至に小豆粥を食べるという風習がありました。
日本でも小正月に、小豆を加えて炊いた「小豆粥」を食べる風習があります。
小豆のお粥と言ってもお汁粉のように甘いものではなく、七草粥と同様に、麦、あわなど7種類の穀物を加える場合もあるようです。

「小豆のように赤い色の食べ物は“邪気を祓う”と言われています。冬至の日に小豆とかぼちゃを一緒に煮た『いとこ煮』を食べる地域もあります」(岩下先生)

さらに、旧暦の小正月は満月(望月)だったため、小豆粥にお正月に残った餅を入れたものは「望粥(もちがゆ)」と呼ばれています。
冬至の小豆粥には餅は入れないので、こちらのほうがお正月らしいかもしれませんね。

***

体調を崩しやすいこの季節は、温かくて消化の良いものが食べたくなりますよね。小正月には家族みんなで小豆粥を食べて、体調を整えるとともに、疫病退散も願いましょう!


岩下宣子先生
岩下宣子先生

教えてくれたのは…
▶岩下宣子先生
「現代礼法研究所」主宰。NPOマナー教育サポート協会理事・相談役。30歳からマナーの勉強を始め、全日本作法会の故・内田宗輝氏、小笠原流・故小笠原清信氏のもとでマナーや作法を学ぶ。現在はマナーデザイナーとして、企業、学校、公共団体などで指導や研修、講演会を行う。『40歳までに知らないと恥をかく できる大人のマナー260』(中経の文庫)、『相手のことを思いやるちょっとした心くばり』(三笠書房)など著書多数。近著に『77歳の現役講師によるマナーの教科書 本当の幸せを手に入れるたったひとつのヒント』(主婦の友社)。

文=高梨奈々 


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